ぺんぎんたいそう

 体を動かすのは気持ちがいいものです。スポーツの前には準備運動をしたり、ふとしたときに体を伸ばしてみたり、また、今の季節はラジオ体操の音楽もよく聞こえてきますね。
 同じ体操でも、絵本にはペンギンが登場します。
 まずは大きく深呼吸をします。準備ができたら、次は首をぐーんと伸ばしたり、ちぢめたり。お次は腕を「ぱたぱたぱたぱた」。「いっちに、いっちに」と、足の体操もあります。
 一つ一つの動きがとてもかわいらしく、思わずまねしてみたくなります。でも中には、おなかと頭を「ぴったんこ!」と、人にはちょっと難しい動きもあります。
 そして、「ぴょ~ん!」とジャンプをしたら、最後はお尻を振って、またあした。
 ペンギンといえば、水中ではまるで空を飛んでいるように滑らかに泳ぎ、陸上ではぴょこぴょこ歩く姿が印象的です。エサをもらうときの首を伸ばす様子や、水に飛び込む姿が、体操しているように見えるかもしれませんね。
 絵本の中のペンギンたちと体操を楽しんだら、今度は親子で本物のペンギン会いに行ってみてはいかがでしょうか。

金森靖子(秋田市立中央図書館明徳館)

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対象年齢 赤ちゃんから(0歳~ )
作者名等 齋藤 槇/作
出版社 福音館書店