ミミズのふしぎ

 ミミズの顔を見たことはありますか?絵本の表紙は、口を開けて、木の枝らしいものをかじろうとするミミズの顔のアップ。これだけでも、本を手に取る価値があるというものです。
 ミミズはとても不思議な生き物です。4億年も前の地層から化石が発見されるほど、地球上で長く生きています。
 ミミズはオスとメスの区別がないこと、知っていましたか?
 空みたいに青い色のミミズがいることは?つるつるした身体には小さい固い毛がたくさん生えていることは?
 一番の驚きは、ミミズの卵の産み方です。卵を作るときは2匹が身体をくっつけあうと「卵のもと」ができます。すると、こんな風に卵を産む生物がほかにもいるのかしら、というくらい、不思議なことが起きます。何しろ、卵を産む、というより、脱ぐんですからね。

 どうやって脱ぐのか知りたくなりませんか?この絵本を隅から隅まで読んで見てください。知らないことや、わくわくすることがいっぱいです。きっとミミズに興味が湧いて、好きになると思います。
 
遠藤美弥子(おはなしの会「おはなしの扉」)

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対象年齢 小学校低学年ぐらいから
作者名等 皆越 ようせい/写真・文
出版社 ポプラ社