ブタくんが雨宿りをしたのは木の下でした。するとそこにネズミ1匹、ハリネズミ2匹、バッファローが3匹・・・動物たちが次々に入ってきます。その数はどんどん増えていき、最後にはなんとゾウが10匹も。でも、雨宿りの木はとても大きかったので、動物たちが雨にぬれる心配はありませんでした。もちろんブタくんもです。みんな仲良く雨がやむのを待ちます。でも、ブタくんはびしょぬれになって家に帰ってきます。なぜでしょうか。それは絵本を見てのお楽しみ。
家でブタくんの帰りを待っていたヤギさんは、ぬれたブタくんの着替えを手伝い、お茶の準備をします。そして、一緒におやつを食べながら、ブタくんの雨宿りの話を興味深く聞いてくれます。お互いに顔を見合わせ、楽しそうに過ごすふたり。ヤギさんの愛情とブタくんのこの上ない幸せが伝わってきます。
動物たちの数をかぞえ、ふたりの豊かな表情を楽しみながら読んでみてください。雨の日の家族の会話がさらに楽しくなる一冊です。
田丸美穂(県子ども読書支援センター)
対象年齢 | 3歳ぐらいから |
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作者名等 | バレリー・ゴルバチョフ/作・絵 なかがわ ちひろ/訳 |
出版社 | 徳間書店 |