絵本の主人公は1年生と6年生の兄弟。弟の「ぼく」は久しぶりにお兄ちゃんと一緒に学校から帰ることになりました。道で見つけた猫を追うお兄ちゃんに付いていくと、畑で舞うモンシロチョウに出合いました。キャベツの葉の上には卵、幼虫、さなぎまで!
お兄ちゃんは、クワの実が食べられることや、カタツムリを水の中に入れると殻の中から顔を出すこと、ツツジの花の密が甘いことも教えてくれました。アリが集まるあめ玉を囲むように輪ゴムを置くと、アリは輪ゴムを乗り越えることができないことも。たくさんの不思議を教えてくれるお兄ちゃんは頼もしく、弟の新鮮な驚きが伝わってきます。兄弟の微笑ましいやり取りから自然科学を学ぶことができます。
テレビやインターネット、ゲームなど、子どもが夢中になるものはたくさんあります。また、学校からはまっすぐ帰るように指導されているでしょう。でも、兄弟の視線の先には面白いものがいっぱい。登下校の風景にも学ぶものがたくさんあると教えてくれます。
柴田麻衣子(横手市図書館課)
対象年齢 | 小学校低学年ぐらいから |
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作者名等 | はたこうしろう、奥山 英治/作 |
出版社 | ほるぷ出版 |