イベント
19.01.24
料理教室探訪〜「料理教室qualia」小野孝予先生〜
料理教室 「qualia(クオリア)」
吹き抜けから光が差し込む明るいダイニングテーブルにはおしゃれな和のうつわが用意され、中央にはお庭にあるものを活けたという蝋梅と水仙、姫柊。
部屋の奥側は、まるで撮影スタジオのようなシンプルでスタイリッシュなアイランドキッチン。
小野孝予先生の教室は、手に入りやすい食材でつくりやすい家庭料理をモットーとされていますが、テーブルウエアの通販サイトも運営されている小野先生ならではの、上質なうつわやセンスの良いスタイリングも目をひき、おもてなしも学べるレッスンです。
クラスに空きがある場合は単発の受講もできるのですが、固定でレッスンを受けている方が多いので空くことは少ないという人気の教室。
毎回季節のテーマに合わせて学べるメニューは、和食、イタリアン、中華、エスニックなど幅広く、そのほかにもチーズとワインのレッスンや、外部講師などもされています。
▼小野孝予先生の「料理教室クオリア」はこちら
https://www.qualia-cooking.com/
比内地鶏特別レッスン
今回のレッスンは、比内地鶏のための特別レッスン。
昨年比内地鶏の現地訪問をされ、すでに11月にも比内地鶏レッスンもされていた小野先生ですが、今回リクエストにより追加の開講となったそうです。
まず生徒の皆さんはアイランドキッチンの前に座り、メニューの説明と先生のデモンストレーションを見ながら、このあとの実習の作業の確認もしていきます。
先生のお母様が秋田のご出身ということで、小野先生ご自身も比内地鶏を食べることはあったそうなのですが、現地訪問やフレンチシェフによる比内地鶏のセミナーなどに参加されて、いろいろな料理においしく使えるということをさらに実感されたとのこと。
今回のレッスンでは、もも肉を使ったひつまぶしのようにいただく土鍋ご飯と、胸肉をレンジでしっとりと仕上げる和え物を教えてくださいます。
比内地鶏の土鍋飯から調理スタート
今回のメニューは5品。
・比内地鶏の土鍋飯
・里芋の八丁甘味噌掛け
・比内地鶏と蓮根のわさびマヨネーズ和え
・長芋と柿の酢の物
・抹茶と牛蒡ほうじ茶の二層ゼリー
土鍋飯は、比内地鶏のグルタミン酸、きのこのグアニル酸、昆布のイノシン酸という3種類のうまみ成分が含まれることで、うまみが何倍にもなる相乗効果を狙って考えられたそうです。
最初に、一口大に切ったもも肉の皮目だけをフライパンで色よく焼き、香ばしさをつけていきます。
取り出したフライパンに残ったうまみエキスは、昆布水を加えて残さず集め、炊き込む時のスープに加えます。なんて無駄のないメニュー!
比内地鶏を味わうために、一緒に炊き込む具材はえのきのみ。炊きあがりがたのしみです。
続いて胸肉の準備です。
低温でしっとりしあげる方法もありますが、レンジでもポイントを抑えれば簡単にパサつかずに仕上がるそうです。
胸肉は味をなじませるために置いておき、後ほどレンジで加熱します。
そのほかのメニューの説明を聞いたら、実習です。
手分けして切ったり茹でたり和えたり。
はじめて参加の方もいらっしゃいましたが、和気あいあいとした雰囲気で、自然に分担しながら作っていらっしゃいました。
加熱した胸肉は食べやすく裂き、茹でた蓮根、菊、赤大根のカイワレ、わさびマヨネーズなどで和えて仕上げます。
そのほかの料理も、仕上がったものから先生の見本を見ながら分担して盛りつけます。
テーブルへ運んだら、試食です
これおいしいね!うん、おいしい!
とみなさんから口々に声が上がります。
そして炊き上がった「比内地鶏の土鍋飯」
湯気がたまりません。
薬味がいろいろ用意されているので、みなさん思い思いにのせて召し上がります。
取材チームも試食させていただきました。
比内地鶏は大きめの一口大に切っているので、かなりの弾力があるのかと思ったのですが、片面だけ焼いて蒸して仕上げてあるせいか、ほどよい弾力でうまみがしっかり感じられます。
薬味を乗せるとまた違った味わいに。カリカリにした比内地鶏の皮を刻んだものもあります。
そして最後は比内地鶏のガラでとったあつあつのスープを注いでお茶漬けに。
お茶漬けには秋田で買ってきたという郷土の魚醤「しょっつる」をひとたらし。
もともとうまみの強い比内地鶏ですが、昆布やきのこ、さらにクリアな魚のうまみも加わり、スープでさらにうまみが倍増します。
これはおいしい!
脂っこくなく食べられちゃうのが不思議、とみなさんもおかわりされていました。
胸肉で作った「比内地鶏と蓮根のわさびマヨネーズ和え」もしっとりと仕上がっていました。
最後に「抹茶と牛蒡ほうじ茶の二層ゼリー」をいただき、本日のレッスン終了。
素敵な空間とテーブルコーディネート、おいしいお料理で贅沢な気持ちになりました。
ありがとうございました。
▼小野孝予先生のレシピはこちら
https://common3.pref.akita.lg.jp/hinaijidori/ouchigohan/archives/1142
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