表紙のお皿に並べられているのは、付け合わせの野菜とレモン、そしてエビフライ…?ではなく、よく似ていますが違うものです。茶色くて、先がエビのしっぽのような形になっているこれは一体何でしょう。
実は、リスが種を食べた後のマツボックリの芯なのです。マツボックリの大きさや太さにかかわらず、リスは種が入っているかさの部分を、一枚一枚上手に食べて、「エビフライ」を作ります。
リスが住んでいてマツの木が生えている場所であれば、このエビフライを拾うことができるようです。マツの木にもいろいろな種類があり、エビフライに変身する前の大小さまざまなマツボックリや種を、写真で見比べることができます。
リスの写真もたくさん載っています。両手いっぱいにマツボックリを抱えている欲張りなリスや、ほお袋に種をためている様子も。マツボックリを懸命に食べている姿がとても愛くるしいです。
これから秋。マツボックリが茶色に熟す季節です。残暑が過ぎて、外出のしやすい気候になったら、リスのエビフライ探しをしてみませんか。
対象年齢 | 小学校低学年ぐらいから |
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作者名等 | 飯田 猛・著 |
出版社 | 技術評論社 |