つめかみおばけ

 

 
  
 
 

 爪はどのようにできるのか、爪の大切さとは? 爪のことを理解できる絵本です。子どもの爪かみに悩むお父さんやお母さんも多いはず。お子さんと一緒に読むと、爪かみ癖を直すきっかけとなるかもしれません。
 主人公のゆうちゃんは、爪をかじるのが癖で、いつも爪をガジガジしています。そんなゆうちゃんの爪かみを見た、爪のないお化けの子は「つめって おいしいの?」とゆうちゃんに乗り移ります。
 でも、いつも爪をかんでいるゆうちゃんの爪は短く、かむことができません。それならとお母さんに乗り移り、“ガジガジ ガジガジ…”。爪かみを始めたお母さんの顔は…。
 お母さんの顔を見てゆうちゃんが驚いたので、お化けの子は楽しくなって、いたずらをしに外へ飛び出していってしまいました。街へ行くと、どんどん人に乗り移り、次から次へと爪をかみました。
 あちこちで爪をガジガジする人が増え、街ではニュースに。爪がないことの不便さや、爪の中にばい菌がいることなどを聞いて、お化けはびっくり。みんなの爪をかみすぎて、おなかが痛くなった様子です。いたずらお化けを通じて爪の働きを知ったゆうちゃんが、爪をかまないお約束をしたお話です。

 

長谷川恵(認定こども園四ツ小屋)

(令和7年7月26日秋田魁新報掲載)

2025あふれちゃんのえほんばこへ進む

対象年齢 3歳ぐらいから
作者名等 よしむら あきこ・作・絵
出版社 教育画劇