表紙に並ぶたくさんの笑顔につられて手にした絵本でした。何が始まるのか、何をして遊ぶのか、心が弾みます。
たあちゃんが鏡に向かって「あがりめさがりめ」をして遊んでいると、あらびっくり、鏡の中から猫とだるまが登場。みんなでにらめっこをして遊びます。「げんこつやまのたぬきさん」など、思わず親子で手を取り合って遊びたくなるわらべうたが勢ぞろい。登場するキャラクターのコミカルで躍動感あふれるしぐさや表情にどんどん引き込まれます。
短調で作られた曲は、不思議と心が落ち着きます。お子さんのペースで、言葉をゆっくり音に乗せ、繰り返し楽しんでみませんか。輪になって生まれる笑顔もうれしく、また遊びたくなる魅力があります。大人は昔を思い出しながら子どもたちと遊べ、時代が変わっても子ども時代の楽しいことは変わらないのかなって気づかされます。
表紙の裏には、それぞれのうたの楽譜が載っています。ちょっと音が外れても、親子で声を合わせ、歌って遊んで。心も体も温かくして、この冬を元気に過ごしましょう。
仁村 由美子( 聖霊女子短期大学付属幼稚園・保育園 )
(令和4年2月5日秋田魁新報掲載)
対象年齢 | 赤ちゃんから(0歳~ ) |
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作者名等 | さいとうしのぶ・編・絵 |
出版社 | のら書店 |