おかあさんのパンツ

 女の子の小さなパンツをお母さんがはいたら一体どうなるんだろうという、ユニークな着想のお話です。
 最初に登場するのはパンツをはいた女の子の後ろ姿です。パンツの柄はサクランボ。ページをめくると、同じパンツをはいたお母さんの大きなお尻がドドーン!サクランボはゴロンとした大きなリンゴに"変身"します。
 女の子は柄の異なるパンツを次々と履き替えます。ネズミ、お魚、タンポポ…。どれもお母さんがはくと予想外にスケールの大きいものに変身します。何になるかは見てのお楽しみ。
 大きなお尻をクローズアップされたお母さん。「プンッ!」とふくれてしまいます。考えてみれば失礼な話ですよね。
 でも最後のページには口に手を当てて笑うお母さん。そういえば表紙を開くと口に手を当てて笑う女の子がいました。しぐさが一緒の2人。まさに仲良し親子です。
 親子のコミュニケーションをユーモアたっぷりに描いた絵本ですから、お子さんと仲良く笑いながら読んでみてくださいね。続編も2冊出ています。

  解説:田丸美穂(県子ども読書支援センター)
 
▶お父さん・お母さんへの内緒話
 後ろ姿の女の子はモデルさながらいろいろなポーズを決めています。髪飾りもパンツの柄とコーディネートされていて、とってもおしゃれ。女心もくすぐるかわいらしいお話です。

2015マザーズタッチ文庫へ進む

対象年齢 3歳ぐらいから
作者名等 山岡ひかる/作
出版社 絵本館