乳幼児に初めて見せる自動車の絵本として、お勧めなのがこの1冊。数ある乗り物絵本の中でも傑作の1つです。
1台の乗用車が道を進んでいくのに合わせて、パトカーや消防車、トラックなどさまざまな種類の車が登場します。ページをめくるたびに車はどんどん増えていきます。遠ざかる車は小さくなり、近づく車は大きくなります。向きを変える車もありますよ。
乗用車などほとんどの車が赤信号で停車する中、消防車とパトカーがサイレンを鳴らしながら走り抜けていきます。
この絵本に登場するのは自動車だけで、道路などの背景は描かれていません。まだ視力が未発達な1歳前後の子どもが読みやすいよう配慮されているのです。だいたい10ヶ月ぐらいの赤ちゃんから楽しめると思います。同じ車がこま送りのように大きくなったり、小さくなったりするのも、車の動きを赤ちゃんに認識してもらうための工夫なんですよ。
解説:金田昭三(児童文化研究家)
▶お父さん・お母さんへの内緒話
福音館書店はほかにも多くの乗り物絵本を刊行しています。小さい子たちにお勧めなのは「ぶーぶーじどうしゃ」や「ずかん・じどうしゃ」。もう少し成長したら乗り物図鑑「じどうしゃにのった」はどうでしょう。車を使う人や車を取り巻く環境についても目を向けることができるでしょう。
対象年齢 | 赤ちゃんから(0歳~ ) |
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作者名等 | 寺島龍一/絵 |
出版社 | 福音館書店 |