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18.03.03

イタリアマンマの家庭料理を学ぶ~イタリア料理教室 Ciao Bambina 前澤由希子~

今日は千葉県でイタリア家庭料理を教える、前澤由希子(まえざわゆきこ)先生のレッスンにお邪魔させていただきました。

比内地鶏がどのようなイタリア料理になるのでしょうか。楽しみです!

▼前澤先生の料理教室はコチラ
イタリア料理教室 Ciao Bambina(http://yukikina.fc2web.com/

結婚後、単身でイタリアに渡り料理を学ぶ

前澤先生は自宅で料理教室「Ciao Bambina」を主宰する傍ら、セミナー講師や書籍出版など幅広く活動されています。

「OL時代、フィレンツェにホームステイしたことがきっかけでイタリア料理に目覚めた」という前澤先生。

翌年、旦那様を日本に残し、単身8か月間のイタリア留学へ。今の活動の原点となります。
それ以降、毎年イタリアへ赴き現地の最新情報を仕入れ、教室の生徒さんに伝えているのだとか。

比内地鶏は、旨味たっぷり「ラグービアンコ」に。

今日のメニューは、

・比内地鶏のラグービアンコ
・焦がし小麦のフォカッチャ
・鱈と牡蠣のグラタン
・ヌテッラのムース

の4品です。

比内地鶏のラグービアンコは、ガルガネッリ(パスタの一種)から手作りします!

調理開始!

まずは、比内地鶏のラグービアンコ。ソース作りです。
比内地鶏からおいしい出汁が出るように、約一時間ほど弱火で煮込みます。木ベラで鶏肉を崩せるようになるぐらいまで柔らかく煮込むのがポイントです。

▼レシピはこちらから。

比内地鶏のラグービアンコ

 

イタリア郷土の味

煮込みの時間を使って、焦がし小麦を使ったフォカッチャを作ります。

焦がし小麦は、イタリア・プーリア州の食材。普通の小麦とは違い、灰がかかった色をしています。
小麦の収穫後に畑を焼き、そこに残った灰(焦げた小麦)を「もったいない」と農民たちが食べるようになったのがはじまりなのだとか。

現地の文化についても学べるとは!

水分が多めなので生地が手にベタっとくっつきますが、ここはホームベーカリーの力もかり、こねていきます。

前澤先生お気に入りレストランのシェフから直伝のレシピということで、出来上がりが楽しみです!

タラと牡蠣のグラタン。
ここにホワイトソースとパン粉を振ってオーブンへ…。

直伝!手打ちパスタ、ガルガネッリ

「比内地鶏は濃い風味と味わいなので、パスタ生地もいつもより存在感を感じられるよう作りました」と前澤先生。

食材や気温などに応じ生地の微調整を行うのですね。なんと繊細な感覚!

ガルガネッリを作るときに使う道具「リーガニョッキ」

パスタマシーンを使って平らに伸ばします。

生地を入れる→出す→折るを繰り返し、均等の厚みの長方形に成形していきます。

伸ばした生地を3cm四方ぐらいにカットしたら、「リーガニョッキ」を使って、ガルガネッリ作りです。

菜箸を軸として、板上で生地を巻いていくと・・・

こんな感じで出来上がっていきます!
ペンネと似ていますが、筋の向きが異なりますね。(ペンネのようなものも混ざっていますが、ご愛嬌!笑)

生徒さんが作ったガルガネッリを見て「少し(生地が)厚いから、もう少し薄めで」とコメントも。1つ1つの完成度の高さにこだわっているのが、大変印象的でした。

厳しくも(?)楽しみながらパスタを作っていたら、煮込んでいた比内地鶏もほろほろと崩せるほど柔らかくなりました。

茹でたガルガネッリを混ぜて完成!!

ちなみに上の写真に写っているワインボトルは、ワインではなくペッパーミルです。イタリアらしいあそび心に興味が惹かれます。

Buon appetito!

先生と生徒さんは白ワインで乾杯。

取材陣も今日のメニューを味わせてもらいました。

まずは、比内地鶏のラグービアンコからいただきます。

カルガネッリはモチモチ!非常に弾力があります。その一方でじっくりと煮込まれた比内地鶏は口の中に入れた瞬間にほろほろと崩れます。

野菜の甘みと比内地鶏の濃い出汁がガルガネッリに絡んで、、
あっという間に完食!

焦がし小麦のフォカッチャは、独特な香ばしさとムチッとした食感が癖になります。
「荒く砕かれた岩塩が、アクセントになっているね~」と生徒さんからも好評です。

鱈と牡蠣のグラタンは、多めのパン粉で歯ざわりがよい!

デザートは、ヌテッラのムース。

和やかな雰囲気のなかで

「和気あいあい」そんな言葉がピッタリ合う料理教室でした。

前澤先生が一度お手本を見せて、それを生徒さんたちがマネしてやってみる。

みんなでイタリアの話や日常の話をしたり、生徒さん同士で教えあったり。会話が途切れることはありませんでした。

時に、先生から的確な指導もありながら、イタリアマンマのような懐深い大きな愛情を感じることができました。

 

前澤先生、ごちそうさまでした!