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18.03.19

【ロンドン仕込み】比内地鶏を使った「おしゃれなおうちごはん」 ~AyakaCooks 綾夏~

夕刻5時ー、東京のとあるアパートの一室。

扉をあけると、木製のテーブルや壁にかかった料理の写真、棚に並んだ大小さまざまな器が私たちを出迎えてくれます。

どこかアトリエのような雰囲気のその場所は、「AyakaCooks」。
綾夏先生の料理教室です。

綾夏先生の料理教室では「テーブルの上すべてを”料理”する」をコンセプトにしており、インテリアやテーブルコーディネートも料理の一部として構成されています。

その雰囲気は、外国の小さなアパートに迷いこんだかのよう。

 

さあ、レッスンのスタートです!

▼綾夏先生の料理教室はコチラ
AyakaCooks(http://www.ayakacooks.com/ayakacooks.html

ロンドンで学んだ料理の面白さ

綾夏先生は主にフードスタイリストとして活動しており、料理教室のほかケータリング活動も行っています。

料理教室「Ayaka Cooks」では、ロンドンをはじめとしたヨーロッパ各国の食を中心に学ぶことができます。

というのも、なんと15歳のときに、ヴァイオリンを学ぶため一人ロンドンへ単身留学をされたのだとか・・・!

4年間、ロンドンをはじめとしてヨーロッパ各国に滞在するうち、ヨーロッパの食文化の魅力に惹きつけられたのだそう。

ロンドンは世界各国からさまざまな人が集まり、世界中の多種多様なカルチャーが混在する地域。
各国の文化を自分たちに合うように消化して取り込んでいくことが非常に上手なのだそうです。

もちろんこれは食文化に関しても同じ。
インド・中国・フランス・タイ・イタリアなど世界の食文化を感じ、そしてそれを自分たちの好みに合うようにアレンジする。

そうした文化に触れているうちに食の楽しさに惹かれ、19歳で帰国したあとは人気料理家のアシスタントを務めながら腕を磨き、このAyakaCooksを主宰するに至ります。

棚に並んでいる数々の食器は陶芸家であるお父さんの手作りです。

一つとして同じ形はなく、ハンドメイドの温かみを感じることができますね。

秋田の思い出が詰まった「比内地鶏と林檎のハニーマスタードグリル」

昨年2017年11月に秋田を訪問した綾夏先生。そのときに出会った比内地鶏と林檎の美味しさに感動し、今回のメニューが考案されたのだとか。

▼レシピはこちらから。

比内地鶏と林檎のハニーマスタードグリル

 

まずは塩、こしょう、味噌(!!)、粒マスタードなどで比内地鶏に下味をつけ、20~30分おきます。

漬けこんでいる時間を使って、サラダに使うナッツソース(ドレッシング)をササッと作ります。

 

オリーブオイルを入れた鍋に、細かく刻んだカシューナッツやクルミ、アンチョビを入れて火にかけます。

グツグツといってきたら、刻んでおいたパセリを入れれば完成!

生徒の方から「え?もう!?」と声があがるぐらい簡単に出来上がりました。

 

次にローストポテト。

茹でたじゃがいもを軽くつぶし、にんにく、ローズマリーとともにオーブントレイにのせていきます。

あとはオリーブオイルを(豪快に?)かけてオーブンへ入れ、先に焼き上げておきます。

 

そしてお待ちかね、比内地鶏と林檎のハニーマスタードグリルを作ります。

下味がしみこんだお肉はそのままオーブンへ・・・、ではなく最初にフライパンで焼き色をつけます。

事前に火を入れておくことで、見た目に美味しい焦げ目とパリッとした皮の食感つけることができるそうです。

 

すでに下味はついているので、お肉を焼いているとキッチンにはおいしそうな匂いが漂います。

試食の時間が待ち遠しいですね・・・!

 

フライパンで焦げ目をつけたら、オーブントレイに輪切りにした林檎を並べて、その上から肉と檸檬を添えます。

20分後の焼き上がりを楽しみに待っていましょう。

 

 

・・・。

「あっ。」と声を出したのは綾夏先生。

というのも、マスタードグリルに入れるはずのにんにくが、テーブルの上に残っているではありませんか!

急いでオーブンをあけて、にんにくも一緒に焼き上げていきます。

思わず笑みがこぼれるこの雰囲気、綾夏先生ならではです。

友達と一緒にご飯を食べるような、リラックスできる時間を。

20分後ー、オーブンからピピピッと焼き上がりの合図が鳴り響きます。

ふたをあけて覗いてみると・・・、

ジューという音をたてながら、こんがりと焼きあがっていました!

取り出したお肉にローストポテトとサラダを添えれば・・・、

 

比内地鶏と林檎のハニーマスタードグリルの出来上がりです!

みなさんで『いただきます~!』。

 

今回は食感の異なる「もも肉」と「むね肉」の2種類を使っています。

もも肉は噛みごたえがあり、一口噛むとお肉に含まれているうまみがジュワーッと溢れ出します。

一方のむね肉はもも肉よりあっさりとした味わい。瑞々しいと表現したほうが近いかもしれません。

ナッツソースは大きめに刻んだナッツ類がアクセントとなっており、気がついたらペロッと食べてしまいました。

 

参加した生徒の方にもお話を聞いてみると、

「食べるとうまみがギューってでてきた。『食べた』という感覚がすごいある」
「とり皮って油っぽいイメージだったけど、比内地鶏なら皮までさっぱりと食べれる」
「調理しても身が縮まないことにビックリ!」

といったコメントをいただきました。

比内地鶏を食べてお腹も心も大満足。

 

ーーー

綾夏先生の教室は、少人数で楽しめる女性限定の完全予約制レッスンです(今回のレッスン参加者は3名でした)。

先生曰く、

「食べてゆっくりしてほしいのと、友達と一緒に料理をするような関係性の近さを大事にしたいので、あえてこじんまりとした少人数のレッスンにしています」

と。

 

本当に、先生と生徒さんとの距離が非常に近いです。

キッチンは2畳ほど。お世辞にも広いとはいえないその空間の中で、より近く先生が料理している様子を見たり、おしゃべりしながら一緒に調理することができます。

家に遊びに来た友達と一緒に楽しくごはんを作る、そんな雰囲気が印象的なレッスンでした。

綾夏先生、ごちそうさまでした!