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19.01.10

料理教室探訪~「手作りキッチン工房 Bonheur」小松友子先生~

クリスマスも間近に迫った12月3週目。

シュトーレンとおもてなし料理のレッスンに伺いました。

手作りキッチン工房 Bonheur

大手パン教室で師範の資格をとってからも研鑽をかさね、オリジナルのレシピでパンとお料理を教えていらっしゃる小松先生。

「子育てが落ち着いて」(お子様が幼稚園に上がる頃だそうです!)からご自宅でのレッスンを始めて15年。

多い時には月に20レッスン以上開講されていて、初期の頃からずっと通われている生徒さんや、こどもクラスには4歳の生徒さんもいるという、幅広い層から人気の教室です。

レッスンでは、毎回のテーマに合わせたパンとデリを、両方習うことができます。

 

▼小松友子先生の教室はこちら

https://cookingschool.jp/school/bonheurpan

 

レッスンスタート

みなさんが集まりレッスン開始。

すぐに作業にとりかかります。

この日のメニューは5品。

・マジパン入りシュトーレン

・比内地鶏のターメリック炙りチキンライス

・クリスマスリースサラダ

・エビとアボカドのカクテルサラダ

・クリスマスレモンジュレ

 

まずは事前に仕込んであるシュトーレン生地を成形するところから。

「レーズンが表に出ていると焼いた時に焦げるので、中に押し込んでね」

先生のアドバイスを受けながら、一人ずつ生地をのばします。

今回はすこし贅沢な「マジパンシュトーレン」

「マジパン」と聞いて、好き!と即答する人はほとんどいないそうですが、マジパンが苦手という人でもこのシュトーレンを食べると印象が変わるそう。

成形したら発酵させて、オーブンへ。できあがりがたのしみです。

続いて「比内地鶏のターメリック炙りチキンライス」にとりかかります。

長い時間をかけて育てられた比内地鶏は「引き締まったモモ肉だけではなく、胸肉がおいしいの。」と先生。

生徒さんは、部位を見ながら違いの説明を熱心に聞き入っていました。

こちらはあらかじめ比内地鶏のガラでとったスープ。

ネギなど香味野菜とともに2時間ほど煮込んであります。先生によると、30分でも出汁がでますが、2時間くらいが適度で、3時間煮ると白濁したスープに変わっていくそうです。

研いで吸水させた米に、グリルで香ばしく皮目を炙った比内地鶏を乗せて、比内地鶏のスープ、にんにく、ローズマリー、ターメリックなどを加え、鍋で炊いていきます。

 

「クリスマスリースサラダ」と「エビとアボカドのカクテルサラダ」は、分担して食材を切り、ドレッシングを混ぜ、盛り付けを行います。

 

そうしているうちに、さきほどオーブンに入れたシュトーレン生地が焼きあがりました。

熱いうちに溶かしバターをたっぷり塗って染み込ませます。

焼きたてのシュトーレンは、外側がパリッと中はふわっとしていて、これもおいしいのだそうです。手作りならではの体験ですね!

食べてみたい!という気持ちをぐっとこらえて、バターを塗ったら粗熱がとれるまで置いておきます。

先ほどは、先生が事前に仕込んでいた生地を成形したので、粉を合わせるところから、シュトーレン生地の作り方を教わります。

一次発酵に電子レンジを使うなど、先生オリジナルのつくりやすいやり方を教えてくださいます。

「比内地鶏の炙りターメリックチキンライス」が炊き上がりました。

立ち上る白い湯気。いいかおり!

モモの部分とムネの部分両方味わえるように、切って盛り分けます。

小さなソースポットの器には、比内地鶏のスープにとろみをつけた「追いチキンソース」を添えて。

テーブルに運び、いよいよ試食です。

お待ちかねの試食

ワインが飲めない方のグラスに注がれたのは、リンゴンベリーシロップとエルダーフラワーシロップのソーダ割り。同じグラスに注いであると、ワインのような気分になって、一緒に楽しめますね。

みなさんと一緒に、取材チームも乾杯!

さっそく「比内地鶏のターメリック炙りチキンライス」からいただきます。

比内地鶏のスープをたっぷり吸いこみ、乗せたチキンの旨味も余すところなく混ぜ込んだお米が、ハーブの香りと合わさって口の中に広がります。うーん、おいしい!

炙って乗せて炊くだけで、とっても簡単につくれるのに、特別感のあるメイン料理ができちゃうなんて!

さらに、添えてある「追いチキンソース」でうまみが倍増。ほどよいとろみとやさしい塩味で、あんかけのように絡まっておいしさを逃しません。

先生からおまけの一品。

比内地鶏のガラを炊いた後の身を取ったものを、自家農園で採れた春菊とさっと和えたサラダです。

先生は、お宅の目の前の畑で家庭菜園もされていて、ご自宅用に白菜やキャベツ、蕪、小松菜などいろんな種類の野菜を育てているのだそうです。

「ガラは、捌くのが上手い人だとあんまり肉が残ってないのだけど、いっぱいついてると結構とれてラッキー(笑)」なんですって。レッスンでガラをいくつも炊いているので、そんな違いもわかるんですね。

シュトーレンを仕上げてラッピング

デザートのレモンジュレもいただきすっかり落ち着いた気分になってしまいましたが、

休ませておいたシュトーレンの仕上げ作業がまだ残っていました。

砂糖をまぶしてから粉糖をたっぷりふりかけ、それぞれお好みのリボンやタグでラッピング。

お子さんが食べ盛りという生徒さんは、自分で食べようと思っていてもあっという間になくなってしまうんだそうです。そんな時、見つからないようにどこに隠すといいかみんなでアドバイス。今日の議論では、使わないバッグの中が優良候補のよう…(笑)

はじめての方でもすぐに打ち解けられる、アットホームなレッスンでした。

小松先生、生徒のみなさん、ありがとうございました!