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フレンチのエッセンスを家庭へ～Tammy’s Kitchen 宇山民枝～

ライター針谷友人

東京都国分寺にある閑静な住宅街、その一角にフランス料理教室「Tammy’s Kitchen」があります。

秋田の比内地鶏は、一体どんなフレンチになって私たちの前に現れるのでしょうか。

▼宇山先生の料理教室はコチラ
Tammy’s Kitchen（https://tammyskitchen.jimdo.com/）

ワイン好きから始まったフランス料理への道

「Tammy’s Kitchen」を主宰する宇山民枝（うやまたみえ）先生。
自宅でフランス料理を教えながら、ELLE gourmet FOOD CREATER部、ルクルーゼ公認アンバサダーなど、様々な分野で活躍されています。

宇山先生の経歴をご紹介。
2010年、ル・コルドン・ブルー代官山校にて料理上級コースを卒業。（なんと首席！）
在日フランス大使館の厨房で研修を受けた後、2011年からご自宅で料理教室を開催しています。

なぜフランス料理を選ばれたのですか？と聞いたところ、

「ワインが好きだったから･･･（笑）　そこからフランス料理の魅力にはまっていった」と。

「Tammy’s Kitchen」では、料理に合わせ先生が選んだワインを楽しむこともできます。

明るく開放的なキッチンでフランスの家庭料理を学ぶ

取材先がフランス料理教室と聞いて、「高級店でだすような料理を作るのかな･･･」と勝手に想像していました。

しかし、レシピには馴染みある食材ばかりでそれほどハードルは高くなさそう…!?

メニューは、フランスの家庭料理を中心に構成されており、先生を囲んでレシピの読み合わせからレッスンは始まります。
調理のポイントやアレンジ方法などしっかりと説明。自宅でも実践しやすいようにという宇山先生の配慮が伺えます。

さて、今回のレッスンで作るメニューは、

・パルメザンムース、しらす、からすみのミニタルティーヌ
・白身魚のパピヨット、プロヴァンスの香り
・比内地鶏もも肉のオーブン蒸し、バターピラフ
・お手製デザート

フレンチの名前を前にいつもよりかしこまった空気感の私でしたが、先生の分かりやすい説明のおかげで俄然興味が湧いてきました！

ご自宅の庭でとれた金柑を使ったテーブルコーディネートにも、宇山先生のセンスが表れます。

フレンチの技法を目の前で学ぶ

まずは白身魚のパピヨットから。

白身魚を軽くソテーし、他の具材も火を入れていきます。

具材をクラフト紙のような色をしたオーブンシートに乗せ、包みます。

宇山先生をお手本に、生徒さんも実践。

わからなくても気軽に聞くことができる雰囲気、生徒さんとフラットな関係、これなら私も美味しいおうちフレンチを作れるようになるかも！

パピヨットをオーブンで焼いている間に、比内地鶏のバターピラフを作っていきます。

比内地鶏は皮面がパリッとなるようフライパンの蓋で押しつけながらソテーします。

香味野菜・生米を炒めたら、ブイヨンを入れて塩・胡椒で味を整えていきます。

比内地鶏を乗せて蓋をし、あとはオーブンで20分炊き上げるだけ！

ブイヨンに加え比内地鶏の出汁と旨味を吸ったお米がどれだけ美味しいことか、想像するだけでお腹がなりそう！

「美味しい瞬間を食べてほしい」　－料理は1品ずつ味わう

宇山先生の教室では「出来あがりの一番おいしいタイミングで料理を食べてほしい」という想いから、1品ずつテーブルに運ばれます。

まずはお洒落なアペロ、ミニタルティーヌから頂きます。

トーストしたミニバゲットの上に、しらすとパルメザンのムースが。更にカラスミパウダーの塩気で、思わずワインに手が伸びる一品です。

次に、生徒さん自身で包んだパピヨット。

包みを解くと魚介とハーブのいい香りがフワッと鼻をくすぐり、「おいしそう～！」と言って写真を撮る生徒さんも。

シンプルな味付けの白身魚は、先生セレクトのロゼワインととてもよく合いますね！

お待ちかね、比内地鶏を使ったバターピラフ。
蓋をあけると、バターや鶏肉のいい香りをまとった蒸気がキッチンに立ち込めます。

お米にしっかりと比内地鶏の出汁がしみこみ、米好きの筆者にとっては、もうこのご飯だけで箸がとまりませんっ！

1つ1つの工程を丁寧にすると、料理はもっとおいしくなる

宇山先生のレッスンはデモンストレーション形式を取っておりますが、生徒さんとの距離が非常に近く会話が途切れません。

とてもリラックスした雰囲気で料理を学ぶことができ、生徒さん同士での会話もはずみます。

その中で、ある生徒さんが「みじん切りって面倒なんだよね～（エヘヘ）」とつぶやきました。

宇山先生は、

「料理は、1つ1つを丁寧に行うともっとおいしくなりますよ。たとえそれがパセリのみじん切りだとしてもね」

と答えます。

フレンチを学べるだけでなく、美味しいものをより美味しくするためのエッセンスが詰まった「Tammy’sKitchen」。

ー魂は細部に宿る

先生のレッスンを取材しながら、プロとしての心構えを今いちど考えさせられる1日となりました。

宇山先生、ありがとうございました！

ワイン好きから始まったフランス料理への道

明るく開放的なキッチンでフランスの家庭料理を学ぶ

フレンチの技法を目の前で学ぶ

「美味しい瞬間を食べてほしい」 －料理は1品ずつ味わう

1つ1つの工程を丁寧にすると、料理はもっとおいしくなる

「美味しい瞬間を食べてほしい」　－料理は1品ずつ味わう