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20.01.16

料理教室探訪 〜「Le Petit Bonheur」吉村智子先生〜

吉村智子先生のご自宅レッスンに伺いました。

集まったみなさんのほとんどが一眼レフカメラをお持ちで、わいわいとクリスマスのディスプレイを撮影しながらお揃いになるのを待っています。

この日の生徒さんは、お菓子やお料理やカメラのお教室をされている方など、ご自身でも事業をされている方がほとんどだそうです。

名札がなくても下の名前で呼び合って仲のよさがわかります。

先生のレッスンは年に4メニュー。

イタリアンやフレンチ、中華やエスニック、餃子やメンチカツなど先生が普段つくられているメニューで考えられているとのこと。

外でお食事された際やアイデアが浮かんだらすぐにメモをするなど、いろんなところからヒントを得て決めているそうです。

 

吉村智子先生の教室 Le Petit Bonheur

http://lepetitbonheur.jp/

 

メニュー説明からスタート

まずは先生がブレンドされたというクリスマスティーをいただきながら、メニュー説明。

この日のレッスンはクリスマスのおもてなしメニューの7品。

・ベジタブルサラダ クリスマスリース風

・スパークリングワインジュレ

・クリスマス最中 フォアグラムースと

・スモークサーモンのプティギフト

・ファルファッレの花椰菜ソース

・チキンカルトッチョ 2種のソースで

・ドライフルーツのチョコパウンドケーキ

メインの「チキンカルトッチョ」に比内地鶏のもも肉を使います。

「カルトッチョ」とはイタリア料理で包み焼きという意味です。

今回は「パートフィロ」という中東で使われる小麦粉とトウモロコシ粉からつくられるとても薄い生地で包んで焼くそうです。

エプロンをつけてキッチンへ

先生がデザインされているエプロンを着ている生徒さんも多くいらっしゃいます。

レッスンはデモンストレーションを中心に進みます。

まずは下味とハーブ、オイルなどを袋にいれて揉み込んでおいていた比内地鶏を焼きます。

皮目をこんがり焼き、反対側はさっと焼くのがポイント。

鶏が焼けたら取り出して、比内地鶏から出たおいしい脂でマッシュルームを炒めます。

「比内地鶏のイノシン酸とマッシュルームのグルタミン酸でうまみが何倍にもなって味のハーモニーが奏でられるんです」と先生。

包むまで粗熱を取っておきます。

 

続いて「ファルファッレの花椰菜ソース」

「花椰菜(はなやさい)」はカリフラワーのこと。ブロッコリーとカリフラワー、玉ねぎを粗みじんにしたものが鍋にたっぷり入っています。蓋をして蒸し焼きに。

「スモークサーモンのプティギフト」は型にサーモンを敷き込み、中にムース状にしたスモークサーモンを詰め、アスパラ、ピクルス、ディルでギフトボックスに仕立てます。

メインの比内地鶏を包みます

パートフィロを2つに切り、ずらして重ね、オリーブオイルを塗ります。

先ほど焼いた比内地鶏、マッシュルーム、マスカルポーネチーズ、ブルーチーズを乗せ、

ひねるように1枚ずつ包み、オイルをスプレーしてラップをします。

みなさんで手分けしてやってみます。

パートフィロはとても薄く、乾燥しやすいので、濡れ布巾をかけたり、包んだらすぐラップをかけるなど割れないように注意が必要。

「もし破れてしまっても、新たな生地で補強すればいいので、きれいにできなくてもそれは味わいになるからいいのよ」と先生。

たのしそう!

 

続いてサラダ。

先生があらかじめ用意された野菜やフルーツがずらり。30種類以上あります。

先生の見本の後みなさんで盛り付けです。

残りの料理は先生とアシスタントさんが仕上げてくださいます。

コース仕立ての試食は盛り付けたサラダから

ワインは比内地鶏に合わせたシャルドネが。

アルコールが飲めない方にはノンアルコールのスパークリングワインで乾杯!

サラダが食べ終わったら前菜は3種盛り合わせで。

フォアグラの最中には秋田の名産いぶりがっこを刻んだものが入っていて、スモーキーな香りと食感がアクセントになっています。

野菜たっぷりのパスタはカリフラワーとブロッコリーの甘みとうまみが口いっぱいにひろがります。

食べている間にパートフィロにオイルをかけて、オーブンで焼き上げます。

パスタで使ったブロッコリーの芯を抜いたもの、にんじん、ポルチーニのソースを皿に飾り、ホワイトペッパーを挽いて、焼きあがった包み焼きを乗せて完成。

薄い生地がパリパリに焼けて、切り分けるときには香ばしい音が響きます。

中からぷりぷりの比内地鶏と絡まったブルーチーズのソース。

「おいしい!」

「弾力がすごいね」

比内地鶏の弾力と肉の濃い味わい、生地のパリパリ食感、チーズのコクと香り、きのこのうまみも加わり、素晴らしいハーモニー。

これはつくりたい!とみなさん大絶賛。

デザートのパウンドケーキとみなさんから差し入れの手作りお菓子なども振舞われ、おしゃべりに花が咲いていました。