小坂町鴇(ときと) 人口:62 人 世帯数:23 世帯

昭和63(1988)年から始まった鴇集落のぶどう栽培

古い歴史を誇る鴇鉱山。かつての繁栄を伝えるレンガづくりの煙突

十和田湖に向かう小坂側の玄関口にある「七滝」。

鴇に伝承されている大太鼓。小坂町を代表する伝統芸能。

地域のあらましと歴史

 小坂町の鴇(ときと)地域は町の東部、十和田湖に向かう通称樹海ラインにもほど近い上向台地に位置する集落です。
 鴇という名称は、かつて朱鷺(とき)が多く生息していたからという説もあり、付近には鳥越という地名も見られます。
 かつては荒川川の深い渓谷で小坂町の中心部と隔てられていた鴇地域ですが、平成15(2003)年に開通した長さ345m、高さ50mのアカシア大橋がアクセスを劇的に改善しました。
 集落のある上向台地のすぐ下には、江戸初期に発見された鴇鉱山跡があります。鴇鉱山は明治中頃に最盛期を迎え、鉱山住宅をはじめ学校、病院などが軒を並べていました。
 今日、その繁栄を伝えるのは、森のなかに佇むレンガ作りの煙突だけとなっています。
 静かな集落に戻った鴇地域ですが、新たな産業も根付いています。集落の周囲には、広々とした果樹園が広がり、ブドウ棚がきれいに整備されています。何事も研究熱心な鴇の人々が丹精込めて作るブドウは、その高品質で評判を呼び、ワインやジュースは小坂町を代表する特産品となっています。

※人口・世帯数は令和6(2024)年4月1日現在の小坂町のデータです。

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