『「ひな祭り」篠笛コンサートとワークショップ』
カテゴリ:イベントレポート 掲載日付:2024年03月20日
3月20日(水・祝)1時30分から、フォンテAKITA6F あきた文化交流発信センターで『「ひな祭り」篠笛コンサートとワークショップ』を開催しました。
篠笛とは、日本の伝統的な木管楽器で細めの竹「篠竹」に唄口という息を吹きこむ穴と指穴をあけたシンプルな構造の横笛のことです。歴史も古く、原型となったものは1500年も前の遙か太古の時代から、奈良・平安時代にはすでに現在の型になり広く愛好されていたそうです。
6個の穴があいている六穴や7個の穴があいている七穴、音の高さをあらわす調子は12種類もありそれぞれ音色に違いがあります。笛自体も長さによって高低があり、長いものほど低く深みのある音に短いものほど高く澄んだ音を奏でます。本日は篠笛 山口流の皆様による秋田での初コンサート♪和楽器特有の優しく美しい演奏でみやびな一時をお楽しみいただきました。
出演者全員での「うれしいひな祭り」「はなごろも」の賑やかな幕開けに続いては、「月の沙漠」「荒城の月」をしっとりと聴かせます。山口流家元の山口千壽様が三味線を弾き、篠笛とコラボレーションした長唄も見どころの一つ。力強く艶のある三味線と繊細な篠笛が美しいハーモニーを響かせました。家元のソロでは地元の景色をイメージしたオリジナル曲を情感豊かに披露しました。古典から叙情歌、オリジナル曲、中には「アメージンググレイス」といった洋楽も。全21曲たっぷりと篠笛の世界を堪能しました。
コンサート後には吹き方を詳しく説明するワークショップも開かれ、お客様も篠笛に興味津々の様子。このイベントが篠笛や和楽器を身近に感じる良い機会になっていたら幸いです。仙台在住の家元も秋田の多くの方に篠笛を広めていきたいと仰っていました。次回のステージも楽しみにしています。
皆様、本日はありがとうございました。
[日時]令和6年3月20日(水・祝)13:30~15:00
[出演]篠笛 山口流