「第113回秋田弁の昔っこ」
カテゴリ:イベントレポート 掲載日付:2024年03月16日
3月16日(土)1時30分から、フォンテAKITA6F あきた文化交流発信センターで「第113回秋田弁の昔っこ」を開催しました。
本日はあきた民話の会から6名の語り手が出演し、口伝で語り継がれる民話を披露しました。
男鹿市に伝わる「能登山の椿」は悲しい恋のお話。再会を約束する恋人をずっと待ち続けた娘と3年振りに帰ってきた漁師の男。娘は会えない悲しみのあまりすでに海に身を投げておりました。残された男は一度見てみたいと願っていた椿を一面に植えて娘を偲びました。今でも真っ赤な椿が咲き誇る能登山。今年の春も綺麗に咲くのが待ち遠しいですね。
その他にも欲張り爺さんを戒める「犬このはなし」や腹痛を治すために様々なものを飲み込む「セツブーン」
蛙に蛇、雉や狩人しまいには鬼まで飲み込む様を独特のリズムと擬音語でコミカルに語ると会場からは笑い声が上がっていました。
バラエティーに富んだ演目に語り手の個性溢れる表現。同じ秋田弁でも地域によってイントネーションや言い回しが違い、あらためて昔っこの奥深さを感じます。今年入ったばかりの語り手からなんと御年91歳の大ベテランまで!最後はお客様から質問や感想を受けつけて終始和やかな雰囲気のステージでした。心温まる秋田弁をこれからもずっと語り継いでいって欲しいですね。
皆様、本日はありがとうございました。
[日時]令和6年3月16日(土)13:30~15:00
[出演]あきた民話の会