「中館番楽」
カテゴリ:イベントレポート 掲載日付:2022年10月23日
10月22日(土)午後1時30分から、フォンテAKITA6階あきた文化交流発信センターで「中館番楽」を開催しました。
中館番楽は三種町琴丘地区に伝わる番楽で、北秋田市に伝わる「根子番楽」とルーツを同じくする民俗芸能です。根子番楽はおよそ420年前に伝わったとされ、根子集落に暮らすマタギの間で何代にもわたって伝承されてきたのだといいます。元々は仏の供養のための舞でしたが、近年では五穀豊穣を願う舞として発表されることも多いそうですよ。
今回はその中館番楽から六演目をピックアップして披露しました。
太鼓や笛のお囃子に合わせて舞う中館番楽は武士や翁の衣装を身にまとい、刀、太鼓、扇などを用いた勇壮な舞が特徴的です。
特に、和太鼓を大きく振りかざして舞う「鈴木の三郎」は迫力満点です。
二名、三名での演技や、大きな木彫りの亀にのって登場する演出もあり、様々な舞を楽しみました。
また地元である琴丘中学校の生徒も出演し、笛の演奏や「三刀抜」の舞を披露。
中館番楽保存会では、地元の小中学校での伝承活動を行っており、若い世代の育成にも取り組んでいるのだそうです。
幕間には演目のストーリーや前唄についての解説もあり、より演技を楽しむことができました。
最後は浦島太郎が釣り竿でタイを釣り上げるまでを描いた「えびす舞」で締めくくりました。
皆様、本日はありがとうございました。
[日時]令和4年10月23日(日)13:30~14:00
[出演]中館番楽保存会