「まんざいを愛する女三人」
カテゴリ:イベントレポート 掲載日付:2019年02月02日
2月2日(土)午後1時から、フォンテAKITA6階あきた文化交流発信センターで「まんざいを愛する女三人」を開催しました。
秋田万歳とは、お正月に家々をまわって万歳で笑いを届けるという秋田の伝統的な祝福芸です。
古くは男性二人が芸を行い、烏帽子を頭に乗せ、扇を手に持った太夫役と、頭巾を被って太鼓を持った才蔵役に分かれて世間の風刺や時事ネタをおもしろおかしく掛け合う噺万歳などを披露します。
本日は女性3名のチーム「女三人まんざい愛好会」の皆様がステージに登場し、秋田万歳を披露しました。
3名での秋田万歳ってどうやるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
基本的には太夫役、才蔵役の二人がステージに立ち、噺万歳や舞を披露します。そして、もう一人は早着替えを繰り返し、場面に合った衣装で舞台に登場。舞を舞ったりストーリーの進行役として活躍します。
3名での秋田万歳には大きな特徴があります。それは、「秋田万歳」の演目がひとつのストーリーの中に組み込まれているという点です。
登場人物は太夫と才蔵のほかに、「生前秋田万歳を演じていた幽霊」が出てきます。
この幽霊は、太夫と才蔵の前に現れ、2人に生前残した未練の話や、死後の世界についての話を手振りで伝えます。幽霊の話を聞いた太夫と才蔵は、その未練を晴らすべく秋田万歳を演じ、幽霊と共演する……という劇中劇が繰り広げられるのです。
演目は、昨年逝去されたという師匠の指導のもと、練習してきたのだそうです。
すべてを受け継ぐことはかなわずとも、今まで受けた教えを大事に発信していきたいと代表の敦賀谷さんは語ります。
回数を重ねるごとに、「まんざいを愛する女三人」のファンが増え、多くの方に足をお運びいただいております。会場にたくさんの笑顔が咲いた素敵なひとときでした。
みなさま、本日はありがとうございました。
出演:女三人まんざい愛好会