カテゴリ：イベントレポート　掲載日付：2017年06月29日

みなさん、突然ですが「活動写真」という言葉はご存じでしょうか。
恥ずかしながら私は馴染みがなかった言葉でしたが、広辞苑によると、“映画の旧称。主に無声映画の次代に使われた。"とあります。
映画が発明された直後の映画（活動写真）は、モノクロで音が出ないものだったようなのですが、「活動写真弁士（映画説明者）」という、“無声映画で映画の説明をする人"が、無声映画に語りをつけ、さらに、音楽団が生の演奏で映画を盛り上げていたそうです。

という基礎知識を得た上で・・・

７月に上小阿仁村と大館市で、「活動写真+弁士+楽団生演奏」による上演会が開催されます。「秋田県芸術文化振興基金助成事業」を活用いただき、無料で開催されます。

先日、主催者であり代表であり活動写真弁士である「片岡一郎さん」が県庁に事業のPRにいらしてくださいました。楽団生演奏の団長は上小阿仁村出身の田中まさよしさんで、有名アーティストとも共演されている太鼓奏者。片岡さんや田中さんが秋田で何かやりたいね、という構想から３年、平成２９年７月についにその上演が実現するそうです。


※片岡さん、着物がよくお似合いです！
 
片岡さん曰く、「日本映画の第一の黄金期」と言われる昭和初期の時代に、秋田出身の辻吉郎さん・斎藤寅次郎さんという２人の映画監督が活躍していたそうで、今回はその２人の監督の無声映画（活動写真）4作品に活動写真弁士と楽団が語りと音楽を吹き込むという貴重な機会です。入場も無料となっておりますので是非会場へお出掛けください。

事業名：秋田の名匠・辻吉郎監督作品『槍供養』公開90年記念上演