にかほ市小砂川 人口:585 人 世帯数:252 世帯

5月の春祭りでは、子供たちが樽神輿と一緒に地域を練り歩く。

日本海に落ちる夕日。小砂川海岸からは絶景が楽しめる。

小砂川地域から見える霊峰・鳥海山

岩壁に咲く浜菊。日本海側では珍しく、9月下旬~10月下旬が見ごろ。

地域のあらましと歴史

 にかほ市象潟の小砂川(こさがわ)地域は、山形県との県境、秋田県最南端に位置する地域です。
 鳥海山と日本海に囲まれ、三崎公園の見晴らし台からは飛島と日本海を眺めることができます。小砂川海岸に夕陽が沈む様子は絶景です。
 鳥海山の伏流水が海中から湧き出ており、伏流水によってプランクトンが豊富になり、小砂川沖で採れる岩牡蠣はミネラル豊富で甘みが強いと言われています。地域内の「清水場(しみずば)地区」の「出つぼ」と呼ばれる水源地も、湧き水を汲みにくる人々で人気のスポットとなっており、まさに「水の郷」です。
 子どもたちに伝承されている大日堂獅子舞や、鳥海山の手長足長伝説、松尾芭蕉の「奥の細道」の街道跡、紀行家の菅江真澄が宿泊した旅籠など、様々な歴史が伝わっています。
 地域の小砂川海岸は日本海に浮かぶ飛島と夕陽を見られる絶好のビューポイントになっています。また、6月~8月盆前の小砂川沖では、ウェットスーツを着込んだ漁師が岩牡蠣を採る素潜り漁が行われ、夏の風物詩となっています。

※人口・世帯は令和6(2024)年4月1日現在のにかほ市のデータです。

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