湯沢市秋ノ宮(あきのみや)地域は、宮城県との境、秋田県の最南端に位置します。地名の由来は、明治22(1889)年の町村制施行の際、秋田県と宮城県を結ぶ位置にあることから、頭文字の「秋」と「宮」を取って名付けられたと言われています(由来は諸説あります)。平成17(2005)年には「秋ノ宮地域づくり協議会」を立ち上げて地域活動を行っています。
奈良時代に発見されたと言われる秋ノ宮温泉郷は、秋田県最古の温泉地で、多くの温泉施設が集まる秘湯として人気を集めています。古くから山岳信仰の地とされてきた神室山(かむろやま)や虎毛山など、標高1000mを越える山々に囲まれており、神室山の修験者が役内集落の若者に伝えたといわれる「役内番楽」は湯沢市の無形民俗文化財に指定されています。
湯沢市のジオサイトも多く、川原を少し掘るだけで温泉が湧き出る「川原の湯っこ」、湧き水「目覚めの清水」、明治33(1900)年建設の「樺山水力発電所」や「川井橋(通称ドイツ橋)」など、自然、産業遺産などの見所も豊富です。役内川流域で栽培される「秋ノ宮イチゴ」は業務用(ケーキ)として人気があります。
2月上旬に行われる「かだる雪まつり」は、旧秋ノ宮スキー場に3000個のミニかまくらを灯すイベントで令和2(2020)年で22回目を迎えました。この時に秋ノ宮地域づくり協議会では、国道108号の寺沢橋から秋の宮山荘までの約10kmの雪壁に灯りをともす灯夜街道を作り、行き交う人々の目を楽しませています。
※人口・世帯数は令和2(2020)年4月1日現在の湯沢市のデータです。