羽後町仙道 人口:813 人 世帯数:319 世帯

県の無形民俗文化財に指定される「仙道番楽」

昔ながらの郷土食「凍み大根」づくりは厳冬期に行われます

羽後町の有形文化財に指定されている地蔵院の鐘楼門

3月上旬に行われるスキー大会と雪まつり

地域のあらましと歴史

 仙道(せんどう)地域は羽後町の南西に位置する山間部の地域です。
 明治22年(1889年)に、上仙道・中仙道・下仙道の3つの村が合併して誕生した「仙道村」が、現在の仙道地域にあたり、20の集落(棚場、中山、草井沢、新屋、太倉、中泊、堀内、西ノ沢、山崎、真木、泉沢、仙道沢、久保、上戸沢、二ツ橋、約束沢、西又、新処、中村、桧山)で構成されています。
 仙道地域の道路沿いには、秋田県の無形民俗文化財に指定されている「仙道番楽」の師匠や鷹匠など、地域に尽くした人々を称える顕彰碑が多く残されているのが特徴です。地域内にあるお寺・地蔵院は、羽後町の有形文化財「鐘楼門」や天然記念物「シナの木」があり、通称「禅婚」と呼ばれる婚活イベントの場にも使用されています。
 また、地域に根付いた郷土芸能・仙道番楽は神楽(かぐら)の一種で、その起源は古く、数百年の歴史を刻んでいて、昭和39(1964)年には、秋田県無形民俗文化財に指定されました。昭和22(1947)年から結成されている」「仙道番楽保存会」は新処(あらどころ)集落の集会所を拠点に、地域ぐるみで後継者育成を行っています。
 地域の中心部に位置する交流施設では定期的にサロンが開催されたり、地元のイベント等にも使用されています。

※人口・世帯は令和6(2024)年4月1日現在の羽後町のデータです。

アクセス

関連記事

「凍み大根」作り

  羽後町の仙道地域では、有志グループ「GBビジネス仙道支部 郷山の会」が、令和元(2019)年から、凍み大根を商品化しようと、本格的に凍み大根作りに取り組んでいます。凍み大根は、厳冬期に家の軒先などに大根を吊して干す...

地域活動

GBビジネス

姥井戸山(うばいどやま)

 標高926mと仙道地域の近在ではもっとも標高の高い姥井戸山は地域のシンボルです。羽後町・由利本庄市・湯沢市の境界線としてそびえ、姥井戸山は仙道地域では、「日長金山」と呼ばれて親しまれてきました。日が沈むのが早い仙...

歴史

その他

地蔵院

 仙道地域を見守ってきた寺院・地蔵院。元亀元(1570)年、羽後町・堀回地域にある西蔵寺の附岩泉誉和尚によって開基されました。    境内に入ると、朱塗りの立派な門が目を引きます。宝永元(1704)年に建立された2階建ての...

歴史

神社・寺

祇園山スキー場

 羽後町には「五輪坂スキー場」と「祇園山スキー場」、2つのスキー場があり、仙道地域の南、上仙道地区の約束沢集落の入り口にあるのが祇園山スキー場です。昭和51年(1976年)につくられた祇園山スキー場の隣には、当時の上仙...

自然・施設

体験施設

産婆「武田ナカ」

  仙道地域を支えた産婆「武田ナカ」   明治生まれの武田ナカは、仙道地域で数百人の赤ちゃんを取りあげた腕利きの「産婆」でした。「バッパ」と呼ばれて親しまれ、親子3代にわたって取り上げてもらった家もあったと言いま...

歴史

地域の偉人

仙道番楽

 地域に根付いた郷土芸能・仙道番楽は神楽の一種で、その起源は古く、数百年の歴史を刻んでいます。発祥については2つの説が有力とされ、1つは慶長年間(1596年~1615年)に京都から三蔵院坊という修験者が来て山伏神楽を伝え...

伝統行事・イベント

郷土芸能