平成21(2009)年から本格的に地域おこし活動を始めた山田地域。この年から始まった軽トラ市「山田“菜”発見市」は住民が一人一役を担う場となっていて“自分たも主体になろう”という活動の連鎖が起きていました。この軽トラ市は10年間続き、この時、集落の人々が着ていた“黄色”のハッピには、旧田代町時代に行われていた集落対抗運動会で黄色のハチマキを着用していたことにちなみ、皆一致団結して同じ方向を向いてパワーを発揮するという想いが込められていました。

  平成26(2014)年からは休耕田を利用した原木ナメコの栽培や、原木マイタケのオーナー制度にも取り組みました。収穫されたきのこや地域特産の山菜などは、首都圏や秋田市内のスーパーに出荷しています。こうした様々な活動が地域づくりに反映されたとして、平成28年度「豊かなむらづくり全国表彰」で東北農政局長賞を受賞しました。

  また、令和元(2019)年から、県のコミュニティ生活圏形成事業に取り組み、令和3(2021)年に地域の唯一の商店が閉店したこともあり、同年9月に住民の運営による商店とそれに併設する交流サロン(カフェ)をオープンしました。スタッフは主に地域のお母さんたち。住民たちの買物支援を担うほか、交流サロンは地域住民が自由に交流できる場にもなっていま。“おちゃっこ”を楽しんだり、イベントや講座を開催したり、様々な用途に活用しています。

 地域に新たな拠点ができたことで、住民たちはこの先も地域存続に向けて一致団結して歩み続けていきます。

令和4(2022)年1月掲載

【関連リンク】産地直送ブログ
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