画像:ホタルの里 余目

 大仙市余目地域のシンボルとして夏の夜を彩る「ホタル」。6月中旬から7月上旬、「ビオトープ公園」の近隣を訪れると、その淡い若葉色の光の軌跡を楽しむことができます。

 以前は、「余目地域活性化対策いきいき会議協議会」のメンバーがガイドとなって、集落を訪れる方々へ向けた「ホタル観賞会」が開催していました。
 
 優雅な姿を覗かせるのは「ゲンジボタル」。日本に生息するホタルの中でもひと際大きく、目立つ程の強い光を放つため、もっとも親しまれているホタルと言えます。成虫として夜空を飛びまわり、光を振りまくことのできる期間は2週間程度であることから、命の儚さを謳った映画などの題材にもよく使われます。

 かつて余目の森は、多くのホタルによってネオン街のように輝いていたそうです。現在では都市開発などにより全国的に生息数が減りつつあります。余目ももちろん例外ではありません。しかし、日頃からの地域住民たちによる熱心な保護活動により、今でも無数のホタルが飛び交うさまを観賞できます。漆黒の夜闇に浮かぶ、淡い命の灯火は、いつの時代も変わることなく私たちを魅了します。

平成22(2010)年8月掲載
令和4(2022)年10月掲載
   
※ビオトープ公園の場所は元気ムラサイトのイラストマップをご覧ください。

※ここ数年、ホタルが鑑賞できる場所の近隣で、熊が出没することがあります。
鑑賞に訪れる方は、注意喚起をお願いします。

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