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歴史を知る

送り彼岸の「地蔵(ジンジョ)焼き」

画像:送り彼岸の「地蔵(ジンジョ)焼き」

 彼岸には死者の霊がこの世に降りてくると言われています。
能代市鶴形地域では毎年3月の送り彼岸の日に、死者の霊を供養し、五穀豊穣、無病息災を祈願する「地蔵焼き」を住民が米代川河川敷で行います。

 地蔵焼きは「地蔵」の制作から始まります。杉の木を立てて縄で固定し、周囲に藁を積み重ね、送り彼岸前までに河川敷に2つの地蔵を立てておきます。地蔵は大人の背丈を超える高さがあり、鶴形地域の人々は「地蔵」を「ジンジョ」と呼ぶことから「ジンジョ焼き」とも呼ばれています。
 
 送り彼岸の日になると、地域の人々が持ち寄った「彼岸花」を地蔵に飾り付けて一緒に燃やし、死者の送り火とします。この彼岸花は、あんこの入ったお団子を藁で包み、さらに藁の上に造花を飾り付けしています。あの世に戻るご先祖様の「お土産」といったところでしょうか。かつては「たちこうべ山」と「上ノ山」の2つの山で、子どもたちが2組に分かれ、どちらの地蔵の火が最後まで燃え続けるかで競争したものでした。
 春彼岸には、地域内にある海蔵寺(かいぞうじ)で女性たちにより行われている「百万遍念仏」など、鶴形地域には先祖を大事にする風習が今も受け継がれています。
 
平成26(2014)年5月掲載
令和3(2021)年3月更新
■参考文献
『わたしたちの鶴形』(編集:鶴形小中学校教育研究グループ)
『つるがた歳時記』(編集:鶴形地域まちづくり協議会)
 
【関連リンク】産地直送ブログ
能代市鶴形地域で「地蔵(ジンジョ)焼き」が行われました(2021年3月掲載)

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