北秋田市伏影 人口:25 人 世帯数:12 世帯

集落の生活を支える湧き水

果樹園と田んぼが、のどかな景観をつくり出している

マタギが集落に伝えたという「伏影りんご」

5月中旬から下旬にかけ伏影りんごの花が満開となる

地域のあらましと歴史

 北秋田市伏影(ふしかげ)地域は、北秋田市の旧阿仁町中心部の南東、秋田内陸線「笑内(おかしない)」駅から車で北に約2分の場所にあり、国道105号線から阿仁川に架かる伏影橋を渡ると地域に入ります。
 東の山々と西の阿仁川に挟まるように集落が形成され、西に向けて眺望が開けており、人家、田園、りんご畑が、のどかな山村風景をつくり出しています。
 地域の特産品「伏影りんご」は明治末期から栽培が始まったと言われています。住民の多くは当時、マタギで生計を立て、関東~北海道に行商に出ていました。青森で手に入れたりんごの苗を持ち帰ったことからりんご栽培が始まりました。旧阿仁町では唯一のりんご産地で、伏影りんごやりんごを使った加工品は「道の駅あに」「北秋田市総合観光案内所 四季美館」秋田内陸線の「阿仁合駅」や車内販売で購入できます。
 伏影は湧き水の里でもあり、集落の飲料水・生活用水や農業用水は、山から湧き出る清水でまかなっています。生活排水が入らない田圃でとれた米を「阿仁清流米」として販売している農家もいます。

※人口・世帯数は令和6(2024)年4月1日現在の北秋田市のデータです。

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歴史

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