北秋田市の旧阿仁町の「中田地区」に位置する伏影地域には、13世帯33人(平成25年5月末現在)が暮らしています。住民の名字は、伊東と伊藤、全て「イトウ」性です。寛政(1789年-1800年)期の記録では12戸あり、その規模は約200年たった現在もほぼ変わっていません。
伏影のある中田地区は、根子(ねっこ)、笑内(おかしない)、萱草(かやくさ)の4集落で構成され、毎年、4集落の自治会メンバーにより「中田地区正副会長会議」が開催されています。
平成24年(2012年)には、秋田県で伏影地域の全戸を対象に「明るさ・希望調査」が行われました。地域の今後を考えていくための住民の意識調査で、アンケートでは、多くの住民が地域の宝に「水」をあげました。湧き水が豊富な伏影では、水利権などの問題で住民が揉めた歴史はほとんどありません。
伏影はまとまりが良く、会議の場でも住民の理解度が高いと言います。争いの無いまとまりの良さが伏影の自慢でもあります。
平成25(2013)年6月掲載
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