-峻厳な岩の造形-
湯沢市皆瀬にある兜山(かぶとやま)は、別名「かぶと岩」とも呼ばれていますが、若畑地域側からみると名前のような荒々しい感じはしません。
広葉樹や林道沿いには杉が植林されたごくごく普通の山なのですが、兜山の裏側、「秋田いこいの村」の方から眺めると、岩壁の峻険さに驚かされます。この岩の連なりを、地元の人たちは「かぶと岩」と呼んできました。
絶壁が見える場所は意外に限られていますが、川原毛地獄から秋の宮に抜ける途中、兜山と奥宮山を一度に見ることのできるポイントがあります。ここから見ると、若畑の集落が兜山と奥宮山に包まれているように見えます。
奥宮山には別名があり、「鎧山」と呼ばれています。兜山と合わせて、若畑の地名の由来(若旗=陣を構えて旗を立てた)との関係を思うとき、興味深い名前となっています。
兜と鎧に守られた集落が、若畑なのです。
平成23(2011)年4月掲載
こちらの記事もおすすめです
漬物(チョロギ、いぶり大根)
若畑地域では正月料理によく使われるシソ科の多年草の植物・小さな巻き貝のような型をした「チョロギ」や、横手市山内のようにいぶり大根の漬物を作っている家庭も見られます。 各家庭で作られる漬物のバリエーションは豊...
食
漬物
かゆもち(若畑もち)
秋田県内では冬の保存食として、四角い形に切られた「干し餅」がよく作られています。 若畑では「かゆもち(別名:若畑もち)」と呼ばれる丸い干し餅が作られてきました。おかゆのように溶けるまで煮込んだもち米を、丸い形状...
食
米菓子・餅
「若畑紅葉まつり」の取組
国道398号から湯沢市若畑地域へ続く峠道には、「元気村・若畑集落」と描かれた木の看板が立てられています。 「この山の上まで100人、200人と人を登らせてきたら面白いのではないか?」。平成10(1998)年、旧皆瀬村時代、村役...
地域活動
その他