秋田県内では冬の保存食として、四角い形に切られた「干し餅」がよく作られています。
若畑では「かゆもち(別名:若畑もち)」と呼ばれる丸い干し餅が作られてきました。おかゆのように溶けるまで煮込んだもち米を、丸い形状にして、寒の時期に凍らせて乾燥させます。完全に乾燥したかゆもちは、油であげて砂糖をまぶせば、素朴ながら美味しいお菓子になります。
直径20cmほどの円い型のかゆもちが、集落の軒先にぶら下がれば、若畑が一番冷え込みを迎える時期でもあります。かゆもちが家々にぶら下がる風景は、若畑の冬の風物詩となっています。しっかりと乾燥させるためには、凍らせる時期や期間を見計らうのが大事です。手間と時間もかかるため、今では若畑でも貴重な「ふるさとの味」となっています。
こちらの記事もおすすめです
兜山
-峻厳な岩の造形- 湯沢市皆瀬にある兜山(かぶとやま)は、別名「かぶと岩」とも呼ばれていますが、若畑地域側からみると名前のような荒々しい感じはしません。 広葉樹や林道沿いには杉が植林されたごくごく普通の山な...
自然・施設
ビューポイント
奥宮山
-修験と信仰が残る山- 湯沢市若畑地域の西側に、広葉樹の生い茂る山が見えます。若畑だけでなく、周辺の集落から今も信仰を集める「奥宮山(おくみやさん)」です。標高762mと比較的低い山ですが、登山客には登りごたえの...
自然・施設
ビューポイント
若畑里づくり協議会の活動
「小さい若畑 大きな団結」をスローガンに掲げる若畑里づくり協議会。 平成の大合併で皆瀬村が湯沢市と合併した際、「この小さな村が周囲から忘れられてしまうのではないか」。そんな危機感を抱いた住民は、「何とかして...
地域活動
地域団体