秋田県内では冬の保存食として、四角い形に切られた「干し餅」がよく作られています。
湯沢市皆瀬の若畑集落では「かゆもち(別名:若畑もち)」と呼ばれる丸い干し餅が作られてきました。おかゆのように溶けるまで煮込んだもち米を、丸い形状にして、寒の時期に凍らせて乾燥させます。完全に乾燥したかゆもちは、油であげて砂糖をまぶせば、素朴ながら美味しいお菓子になります。
直径20cmほどの円い型のかゆもちが、集落の軒先にぶら下がれば、若畑が一番冷え込みを迎える時期でもあり、若畑の冬の風物詩でした。しっかりと乾燥させるためには、凍らせる時期や期間を見計らうのが大事でした。平成までは集落のおばあちゃんたちによって作られていましたが、手間暇がかかる厳冬期の作業のため、現在は作る人はいなくなっています。若畑もちは、集落の冬の暮らしの歴史の一つとなっています。
令和7年(2025年)12月更新
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