湯沢市横堀地域を通る国道108号(仙秋サンライン)の西側には沿うように役内川が流れ、道路沿い約3.3kmに渡りソメイヨシノが植えられています。4月下旬~5月上旬の開花時期になると、見事な桜の街道となって行き交う人々の目を楽しませてくれます。
 
 この桜並木は、しばしば大洪水を引き起こす役内川の護岸道路が作られたのを記念し、昭和10年(1935年)に地元の寺沢青年団が植樹したものです。昭和22年(1947年)の台風被害で護岸道路は決壊しましたが、桜が水で切り倒されながらも水を食い止めたため、被害を最小限に抑えることができました。  
この台風被害により、桜並木は一時無くなってしまいましたが、地域の皆さんで補植を行い、現在の姿に戻すことができました。
 
 国道108号の寺沢橋の手前には駐車スペースがあるので、車を停めて散策することもできます。また、高台にある寺沢公園は桜並木を見渡せる絶好のビューポイント。横堀地域づくり協議会が公園頂上までの散策路を整備しています。ぜひ横堀地域自慢の桜の街道を訪れてみてはいかがでしょうか。
 
平成29(2017)年3月掲載 
 
【お問い合わせ】横堀地域づくり協議会
●電話:0183-52-2110(横堀交流センター内)
●所在地:湯沢市寺沢(国道108号仙秋サンライン)
横堀地域イラストマップ ※寺沢橋手前に駐車スペースあり

こちらの記事もおすすめです

横堀の板碑群

 湯沢市横堀地域の赤塚集落から寺沢集落に至る旧道には、奈良時代以降に整備された「官道」が通っていました。官道は当時の国が整備した主要道路で、『続日本記』には「天平宝字3年(759年)に横河(横堀)に駅家(うまや)を設...

歴史

史跡

横堀地域づくり協議会の活動

 横堀地域づくり協議会は平成17(2005)年、湯沢市の市町村合併をきっかけに設立されました。旧雄勝町の各小学校区で地域づくり協議会を立ち上げ、地域と行政をつなぐ窓口となっています。  横堀地域づくり協議会は6集落(寺沢...

地域活動

地域団体

熊野神社の磨崖碑(まがいひ)

 湯沢市横堀地域の熊野神社境内に磨崖碑があります。磨崖とは崖の岩などの表面を整えて、仏像や仏を表す文字が掘られた石造物です。古代から近世にかけて死者の追善や生者の死後の逆修供養(ぎゃくしゅくよう)を目的に造られま...

歴史

史跡