横手市戸波(となみ)地域に入ってすぐ、家々を数件挟んだ向こうにちょっとした台地が見えてきます。この台地の上が「上村(うえむら)」と呼ばれていますが、この上村の入り口に向かって左側にある小公園が「戸波公園」です。
「長楽園」とも呼ばれる公園は普段は子どもたちの遊び場、地域の皆さんの憩いの場として活用されています。毎年5月4日に行われる戸波神社祭典の宵宮では、ステージが作られて屋台ができ、お祭りの会場として賑わいを見せます。
また、川を挟んで崖がそそり立つ地形は防御にも適しており、中世には戸波城として豪族が住んだと考えられています。諸説ありますが戸波氏が居城したと伝わり、石碑が建つ土盛りの部分は当時の土塁(どるい)跡かも知れないと言われています。
平成25(2013)年6月掲載
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