画像:吉野の種まき桜

 横手市戸波(となみ)地域の戸波神社へと続く道の途中、鹿島様の近くに大きな木があります。旧増田町の名木にも指定(1995年11月)されている「吉野の種まき桜」です。
 
 文化7年(1810年)、戸波地域の鶴松という人物が伊勢参りに行った時に桜の実を食べ、その種を弁当に入れて持ち帰り植えたのが起源だと言われています。この時の伊勢参りの記録、道中記が今も戸波自治会で保存されています。この桜の開花する時期がちょうど、稲の種まき時期の目安になったことから「種まき桜」と呼ばれるようになりました。
平成25(2013)年6月掲載
■参考資料
・『増田町史』
・『種まき桜 標柱』

こちらの記事もおすすめです

清水(しず)の里「戸波」

  山と川に囲まれた横手市戸波(となみ)地域にはたくさんの清水(しず)が湧き出しており、それぞれ名前が付けられて大事にされてきました。  地域の台地上に位置する上村(うえむら)の鳥屋森(とやもり)の麓には、山の神...

自然・施設

湧き水

戸波ケラ(祝いケラ)

 「ケラ」は「毛羅」とも書き、「蓑(みの)」のことです。ワラや海草など植物性の原料を使って作られる作業着で、今で言う雨合羽であり、重い物を背負う時の背当ての役目も果たします。  横手市戸波(となみ)地域の「ケラ...

歴史

文化

戸波自治会

 横手市戸波(となみ)地域は、横手市増田町の西南部、湯沢市と横手市の境目に位置します。地域の歴史は江戸時代の元禄期からと言われ、旧増田町より古いと言われています。  戸波自治会となったのは平成に入ってからです。...

地域活動

地域団体