横手市戸波(となみ)地域の入り口、皆瀬川を渡る「戸波橋」の下には10人ぐらい乗れそうな川舟がくくりつけられています。この川舟は、現在のコンクリート製の戸波橋ができるまで、集落と外の世界を繋ぐ大事な交通手段として使われました。
昭和46年3月にコンクリートの橋が架橋されるまで、戸波と外の地域を繋ぐ橋は木橋でした。木橋の時代は、洪水の度に流されるなどして、再び木橋が掛かるまでの交通手段として活躍したのが川舟です。多いときは小学生を20人ほどを乗せて、戸波と対岸を行き来しました。
戸波地域と周辺を繋ぐ大事な橋だけあって、歴代の戸波橋の建築記録は、地域で大事に記録されて保存されています。この橋ができて、洪水で橋が流される心配がほとんどど無くなった今も、思い出が一杯詰まった川舟を大事にしたいという思いから、舟は橋の下に大事に保存されています。
平成25(2013)年6月掲載
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