横手市戸波(となみ)地域の入り口、皆瀬川を渡る「戸波橋」の下には10人ぐらい乗れそうな川舟がくくりつけられています。この川舟は、現在のコンクリート製の戸波橋ができるまで、集落と外の世界を繋ぐ大事な交通手段として使われました。
昭和46年3月にコンクリートの橋が架橋されるまで、戸波と外の地域を繋ぐ橋は木橋でした。木橋の時代は、洪水の度に流されるなどして、再び木橋が掛かるまでの交通手段として活躍したのが川舟です。多いときは小学生を20人ほどを乗せて、戸波と対岸を行き来しました。
戸波地域と周辺を繋ぐ大事な橋だけあって、歴代の戸波橋の建築記録は、地域で大事に記録されて保存されています。この橋ができて、洪水で橋が流される心配がほとんどど無くなった今も、思い出が一杯詰まった川舟を大事にしたいという思いから、舟は橋の下に大事に保存されています。
平成25(2013)年6月掲載
こちらの記事もおすすめです
戸波ケラ(祝いケラ)
「ケラ」は「毛羅」とも書き、「蓑(みの)」のことです。ワラや海草など植物性の原料を使って作られる作業着で、今で言う雨合羽であり、重い物を背負う時の背当ての役目も果たします。 横手市戸波(となみ)地域の「ケラ...
歴史
文化
「道踏み」と「お七日(おなのか)」
横手市戸波地域の天ヶ台(あまがだい)山に位置する戸波神社は、子供との関係が深い神社です。戸波神社の本尊は薬師如来様で、古くから人々を病気の苦しみから救うと言われています。 戸波神社で子供主体の行事が行われ...
歴史
伝統行事・イベント
地域の歴史
伝統行事
戸波自治会
横手市戸波(となみ)地域は、横手市増田町の西南部、湯沢市と横手市の境目に位置します。地域の歴史は江戸時代の元禄期からと言われ、旧増田町より古いと言われています。 戸波自治会となったのは平成に入ってからです。...
地域活動
地域団体