画像:三杯みそ

  県南地域でふるまい時の菓子として作られてきた「三杯みそ」。餅米、うるち米、小豆を主原料として作られていて、見た目と食感は餅のようです。材料にみそは使われていませんが、みその語源は材料を合わせた時の様子がみそのようだったからとも、かつてはみそを使っていたからとも言われています。 

 横手市保呂羽地域では、冠婚葬祭や田植えなど親戚が集まる時に、三杯みそが作られてきました。各家々で生産、収穫して大事に保存されてきた食材です。同じ保呂羽の坂部集落では黒ごまを用いて二色にする家庭もあるようです。
 
 保呂羽地域の三杯みそは、今でも人が集まるとお茶のお供に添えられています。

令和3(2021)年8月掲載
  ■参考文献
秋田県農産漁村生活研究グループ協議会/編 あきた郷味風土記

【関連リンク】産地直送ブログ
元気ムラの「ハレの日」料理(3)~横手市保呂羽地域の「三杯みそ」~(2021年9月掲載)

こちらの記事もおすすめです

保呂羽山 波宇志別神社

 横手市の保呂羽山 波宇志別(ほろわさん はうしわけ)神社は、天平宝字元年(757年)の創建と伝えられています。本殿は保呂羽山の山頂、標高438メートル地点に鎮座し、参道には秋田藩主が参拝の際に籠を降りた「かご立場」、そし...

歴史

神社・寺

金井神・上坂部集落の活動 伊藤恭悦さん

  横手市保呂羽(ほろわ)地域の金井神(かないがみ)・上坂部(かみさかべ)集落には、町内会や自治会といった組織がありませんが、集落運営を話し合う「一礼(いちれい)」が、元旦に坂部会館で行われています。  この時の...

地域活動

がんばるムラ人

八沢木獅子舞

 横手市保呂羽(ほろわ)地域に伝わる八沢木獅子舞は、五穀豊穣と悪疫退散を祈願して300年前から舞い継がれてきた民族芸能です。昭和40年に県の無形民俗文化財に指定されました。 「御幣舞」「剣の舞」「狂い獅子」の3部からな...

伝統行事・イベント

郷土芸能