県南地域でふるまい時の菓子として作られてきた「三杯みそ」。餅米、うるち米、小豆を主原料として作られていて、見た目と食感は餅のようです。材料にみそは使われていませんが、みその語源は材料を合わせた時の様子がみそのようだったからとも、かつてはみそを使っていたからとも言われています。
横手市保呂羽地域では、冠婚葬祭や田植えなど親戚が集まる時に、三杯みそが作られてきました。各家々で生産、収穫して大事に保存されてきた食材です。同じ保呂羽の坂部集落では黒ごまを用いて二色にする家庭もあるようです。
保呂羽地域の三杯みそは、今でも人が集まるとお茶のお供に添えられています。
令和3(2021)年8月掲載
■参考文献こちらの記事もおすすめです
霜月神楽
横手市保呂羽(ほろわ)地域の波宇志別(はうしわけ)神社に伝わる「霜月(しもつき)神楽」は、今年の収穫に感謝し、来る年の五穀豊穣を祈願する神事です。 1200年以上の歴史をもつと言われる霜月神楽は、夜を徹して行われま...
伝統行事・イベント
伝統行事
夏の郷土料理
横手市保呂羽(ほろわ)地域の金井神・上坂部集落では、昔は新盆に“ところてん”を食べ、仏壇にもお供えしていたそうです。この他にも冷蔵庫の無い時代は、もち米、笹、シソの葉など、物持ちがよい素材を使った料理が重宝され、夏...
食
郷土料理
保呂羽山 波宇志別神社
横手市の保呂羽山 波宇志別(ほろわさん はうしわけ)神社は、天平宝字元年(757年)の創建と伝えられています。本殿は保呂羽山の山頂、標高438メートル地点に鎮座し、参道には秋田藩主が参拝の際に籠を降りた「かご立場」、そし...
歴史
神社・寺