県南地域でふるまい時の菓子として作られてきた「三杯みそ」。餅米、うるち米、小豆を主原料として作られていて、見た目と食感は餅のようです。材料にみそは使われていませんが、みその語源は材料を合わせた時の様子がみそのようだったからとも、かつてはみそを使っていたからとも言われています。
横手市保呂羽地域では、冠婚葬祭や田植えなど親戚が集まる時に、三杯みそが作られてきました。各家々で生産、収穫して大事に保存されてきた食材です。同じ保呂羽の坂部集落では黒ごまを用いて二色にする家庭もあるようです。
保呂羽地域の三杯みそは、今でも人が集まるとお茶のお供に添えられています。
令和3(2021)年8月掲載
■参考文献こちらの記事もおすすめです
まったぶ(またたび)の漬物
「またたび」というと猫の大好物。 焼酎でまたたび酒を作る人もいますが、横手市保呂羽(ほろわ)地域の金井神・上坂部(かないがみ・かみさかべ)集落では、「またたび」のことを「まったぶ」と言い、まったぶを使った漬物を...
食
漬物
金位神社の歴史
横手市保呂羽(ほろわ)地域の金井神・上坂部(かないがみ・かみさかべ)集落にある「金位(かない)神社」は、農作、酒造り、医療の神としてあがめられている、村の鎮守の神「少彦名(すくなひこな)の神」が祀られている神...
歴史
神社・寺
豊作祈願の「虫追い」
横手市保呂羽(ほろわ)地域の金井神・上坂部(かねいがみ・かみさかべ)集落の両脇の道路に「ピン!」と張られた注連縄(しめなわ)。集落の田畑の豊作を祈願し、虫や病気が入ってこないようにと願いを込めて張られた注連縄...
伝統行事・イベント
季節の行事