画像:三杯みそ

  県南地域でふるまい時の菓子として作られてきた「三杯みそ」。餅米、うるち米、小豆を主原料として作られていて、見た目と食感は餅のようです。材料にみそは使われていませんが、みその語源は材料を合わせた時の様子がみそのようだったからとも、かつてはみそを使っていたからとも言われています。 

 横手市保呂羽地域では、冠婚葬祭や田植えなど親戚が集まる時に、三杯みそが作られてきました。各家々で生産、収穫して大事に保存されてきた食材です。同じ保呂羽の坂部集落では黒ごまを用いて二色にする家庭もあるようです。
 
 保呂羽地域の三杯みそは、今でも人が集まるとお茶のお供に添えられています。

令和3(2021)年8月掲載
  ■参考文献
秋田県農産漁村生活研究グループ協議会/編 あきた郷味風土記

【関連リンク】産地直送ブログ
元気ムラの「ハレの日」料理(3)~横手市保呂羽地域の「三杯みそ」~(2021年9月掲載)

こちらの記事もおすすめです

保呂羽地区自治会の活動

 横手市の保呂羽(ほろわ)地域では、住民同士で地域の問題を解決する「結(ゆい)」のつながりで活動を行っていましたが、「自治会」「町内会」といった組織はありませんでした。  少子高齢化や人口減少に伴い、高齢者宅の...

地域活動

地域団体

金位神社の歴史

 横手市保呂羽(ほろわ)地域の金井神・上坂部(かないがみ・かみさかべ)集落にある「金位(かない)神社」は、農作、酒造り、医療の神としてあがめられている、村の鎮守の神「少彦名(すくなひこな)の神」が祀られている神...

歴史

神社・寺

まったぶ(またたび)の漬物

 「またたび」というと猫の大好物。 焼酎でまたたび酒を作る人もいますが、横手市保呂羽(ほろわ)地域の金井神・上坂部(かないがみ・かみさかべ)集落では、「またたび」のことを「まったぶ」と言い、まったぶを使った漬物を...

漬物