画像:白岩城址燈火祭

 時空を越えた光の一大ページェント

 白岩城址燈火祭は、仙北市白岩(しらいわ)地域の活性化に取り組む住民グループ「白岩村おこし プロジェクトS」が、地域の歴史や文化に光をあてながら、雪国の冬を楽しむイベントとして平成14年(2002年)から開催しています。

 中世の豪族、白岩氏の山城だった「館山(たてやま)」には聖獣・麒麟をかたどった500個のかがり火が焚かれ、さらにメイン会場の「平城跡」には200個のかがり火を使用したミニかまくらで彩り、観客を幻想的な雰囲気へと導いてくれます。

 このイベントには、白岩小学校の児童や地元の住民はもちろん、国際教養大の学生・留学生も参加しています。

 オープニングでは児童によるゴム風船飛ばしが行われ、5年生は雲巌寺に鐘を突きに向かい、6年生は夜の「館山」へと登ってかがり火の点火を行います。

 会場では地元の女性や白岩若者会が出店した多数の屋台が立ち並び、冷えた身体を温める甘酒や料理が振る舞われ、国際教養大の学生は、会場設営などを手伝いながら、住民との交流を通じて絆を深めあっています。

 火振りかまくらや、綱引き、さらには花火も打ち上げられて、地域全体がおおいに盛り上がります。白岩の冬のイベント燈火祭風物詩、その手作りのお祭りをあなたも体験してみませんか。

平成22(2010)年4月掲載

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