大仙市の小神成(こがなり)集落会は、田ノ尻、南小神成、北小神成の3集落の集まりです。歴史的文化財が多く残る地域ですが、その他にも、「太田花いっぱい運動」により集落ごとに咲き誇る花壇の花々は、道行く人々の目を楽しませてくれます。
花壇以外の活動では、ビオトープ公園での農村体験や、グラウンドゴルフ大会などが行われています。また、田ノ尻集落に150年以上前から伝わる小正月行事“雪中田植え”は、各家々で行われてきましたが、昨今、これを行う農家が減少してきたことを危惧し、この行事を継続させていくために個人ではなく集落単位で行うこととしました。各家々で異なる方法で行われていた“雪中田植え”の手法を統一し、平成28(2016)年、集落共通の手法として独自の「覚書」も作成されました。現在も住民の8割はこの行事に参加しています。
また、令和元年には、元号が新たになったことにあわせ記念事業を行いました。小神成集落の思い出や現在の様子、未来への期待を記した書面をタイムカプセルにして埋設し、10年後に開封しようというイベントや、地域の歴史を将来に残すため太田町史や家庭の資料文献から資料を収集して記念誌「小神成集落の令和元年~小神成村・長信田村の歩み~」を発行する大事業を行いました。
花壇づくりだけが目標ではなく、これらの活動によって、交流の手段ができ、「人を知る」「人を作る」「集落を作る」ことへと繋がっていくのだと、小神成集落会の方々が話していました。
平成24(2012)年5月掲載
令和4(2022)年1月更新
→小神成地域の花壇づくりをご紹介(2022年掲載)
→大仙市小神成地域の花壇作りが本年度も始まりました(2020年7月掲載)
→大仙市小神成地域で「小神成集落の令和元年」を発行!(2020年6月掲載)
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