平成27(2015)年7月、少子高齢化により集落機能の低下を感じていた由利本荘市笹子(じねご)地域の各町内会と有志団体は、「笹子地域づくり実行委員会」を設立し、“地域の人たちが安心して住み続けられる町づくり”を理念に活動を始めました。

 活動していく中で豊富な山菜資源を生かしたいと声が上がり、同年8月、同じ「元気ムラ」としてきのこや山菜ビジネスに取り組み、地域の将来像の実現に向け明確な目標を持つ大館市山田地域を訪問。山田地域の取組を知り、“自分たちにも出来ることがあるのではないか”と、山の恵みの販路を拡大し地域活性化につなげようと、この年の秋、補助金などには頼らずに出店者から会費を募り、初めて「きのこまつり」を道の駅清水の郷・鳥海郷で開催しました。地域内外から人が訪れ大盛況で終わったことに自信を持ち、翌年の春には「山菜まつり」を開催します。前年の「きのこまつり」で出た課題を克服しながら開催したところ、前回より出店者の数も増え、とても賑わいました。

 この活動は、地域に明るい話題をもたらし、これ以降、毎年春と秋には「山菜まつり」と「きのこまつり」が開催されています。自分たちの力で取り組むことができる地域活力がまだまだ残っていることを実感した「笹子地域づくり実行委員会」は、「きのこまつり」と「山菜まつり」を定着させることができるように頑張っています。

令和4(2022)年3月掲載

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