八峰町峰浜の岩子集落と大久保岱集落では、田植えが終わる6月初旬、長さ2mほどの木造りの船に数体の「鹿島人形」を積み込んで川に流す「鹿島流し」を行っています。
疫病を送り流すのが目的と考えられ、稲藁の人形を服や帽子で着飾り、布を巻いた人形の顔にマジックなどで表情を描きます。服や表情がそれぞれ異なるので、両地域の船は色とりどりの賑やかな「鹿島船」になります。
さらに、大久保岱集落では、秋の稲刈り前になると「作酒(さくじゃけ)」と呼ぶ収穫感謝祭を行います。作酒は鹿島流しから繋がる行事で、呼び名の言われは不明ですが、「作物」の「作」と「酒」を掛け合わせた、とも言われています。
「収穫がこれから始まるよ」と景気をつける意味もあり、鹿島流しとともに神様に感謝の意を示す、大久保岱集落の大事な農村行事として受け継がれています。
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