-白神山地のブナ林を手軽に体験-

 白神山地の南端部にあたり、手軽にブナ原生林を散策できる「留山(とめやま)」は、白瀑神社の裏手の林道を車で30分程入ると留山入口に着きます。

400年前、森林伐採が続く中、伐採を留め、ありのままの自然を残す山という意味で「お留山」、そして「留山」と呼ばれるようになりました。
 現在は、柔らかな地面と木々の根を守り、人間の足で踏み固めてしまわないように、橋状の遊歩道が設置されています。動植物の住みかを荒らすことなく、留山の自然に触れることができます。

 散策するなら「小雨の降る中が一番」と教えてくれたのは、ガイドの鈴木市郎さん。折り重なるブナの葉が傘となり、ほとんど濡れることはないそうです。さらに流れる雨水がブナの幹を伝い、地面へ染み込んでいく樹幹流を見ることができます。流れた雨水は浄化され湧水となり、海へと帰っていきます。水と樹木、海と山、自然はすべて繋がっているという事実がこの目で確かめられると、語って下さいました。

平成22(2010)年4月掲載

【お問い合せ】白神ふれあい館
●電話:0185-70-4211
※留山の入山には八峰町認定ガイドの同行が必要となります。

 

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