上小阿仁村八木沢 人口:10 人 世帯数:6 世帯

2010年に復活した八木沢番楽

紅葉に色づく萩形渓谷

八木沢集落の初夏

稲の天日干しなど農作業に使われてきた「あも」

地域のあらましと歴史

 八木沢(やぎさわ)集落は、秋田県のほぼ中央に位置する上小阿仁村の南端、小阿仁川の最上流部に位置します。五城目町から上小阿仁村に向かって国道285号線を北上し、南沢地域から萩形ダムを目標に県道を10キロほど下がると、山あいの隠れ里の風情を持つ八木沢集落が見えてきます。
 八木沢集落が開かれたのは江戸時代。約200年前の文化10(1813)年に、根烈岳を挟んで隣接する旧阿仁町の根子集落から移り住んだのが始まりとされています。マタギの里根子にルーツに持つ八木沢集落もまた、狩猟や番楽など共通の文化を持ってきました。
 営林局の分署も置かれるなど、豊かな森林資源で栄えた八木沢集落も、林業の衰退とともに人口減少と高齢化が進み、八木沢分校も閉校となりました。
 平成21(2009)年11月、八木沢集落では、秋田県最初の地域おこし協力隊員2名を受け容れました。その後も都会出身の隊員が、集落内外の人々と協力しながら、番楽の伝承や高齢者の生活支援などの活動を進めています。


※人口・世帯数は令和5(2023)年4月1日現在の上小阿仁村のデータです。

アクセス

関連記事

山神社と祭典

  上小阿仁村の八木沢(やぎさわ)集落のはずれに山神社があります。かつて山頂にあった社殿は、建て替えの際に現在の場所へと移されたと言われています。  神社のお祭りは毎年5月、社殿では男性たちが神事に臨みます。社殿の...

伝統行事・イベント

伝統行事

八木沢集落のはじまり

 上小阿仁村の八木沢(やぎさわ)集落は、北秋田市阿仁の根子集落との繋がりが深い地域です。  八木沢集落の始まりは、文化10(1813)年、阿仁・根子村の「村田松五郎(徳助)」が八木沢で17年間、焼畑を営み、その後水田も...

歴史

地域の歴史

八木沢マタギ

 「マタギ」は北秋田市の根子(ねっこ)集落が発祥の地と言われています。八木沢集落を開拓したのも、約200年前、根子集落から山を越えて住みついた3人のマタギと言われており、根子マタギから分かれた八木沢マタギの存在が、...

歴史

地域の歴史

八木沢公民館(旧八木沢分校)

 八木沢公民館は、上小阿仁村の旧沖田面小学校八木沢分校として設置されました。和室6畳が2室、台所、体育館、教室に使用した畳の会議室、そして薪ストーブ設置の事務室は、かつての職員室です。  教員住宅併設の校舎だった...

自然・施設

歴史

その他

地域の歴史

山わさび

 山々に囲まれた上小阿仁村の八木沢集落は、まさに「山菜の宝庫」です。集落の春の名物が「山わさび」。山に自生する山わさびを、葉っぱや茎ごと刻んだもので、浸っている水にも辛味が溶け出して「ツーン!」と突き抜ける辛さ...

山菜・きのこ

八木沢の「かすべなます」

  秋田県の北秋田市や上小阿仁村では、大晦日や正月に「かすべなます」という郷土料理を食べる風習があります。「かすべ」とはガンギエイというエイのことで、上小阿仁村の八木沢集落では、お正月などに「かすべなます」を食べて...

郷土料理

八木沢番楽

 八木沢番楽は、文化十年(1813年)、上小阿仁村の八木沢集落を開拓したと言われる村田徳助が、北秋田市の根子から八木沢に移り住んだ時に伝えたと言われています。  裏表12演目・計24演目が伝えられ、現在「露はらい」「鞍...

伝統行事・イベント

郷土芸能