画像:山わさび

 山々に囲まれた上小阿仁村の八木沢集落は、まさに「山菜の宝庫」です。集落の春の名物が「山わさび」。山に自生する山わさびを、葉っぱや茎ごと刻んだもので、浸っている水にも辛味が溶け出して「ツーン!」と突き抜ける辛さと爽やかさが特徴です。

 辛味を出すにはコツがあります。さっと熱湯で湯がき、もう一度熱湯につけたら、そのままタッパーなどで密封し、冷水を何度も取り替えながら急いで冷やします。そのまま冷蔵庫で冷やすと、特製わさびが完成。熱湯で辛味が逃げることなく、灰汁だけがすっきりと抜けてくれます。

 わさびらしくお醤油と混ぜてお刺身の薬味にするのも良し、そのまま醤油をかけてもご飯が進む一品になります。 

 さらにお勧めが、山菜のおひたしと合わせた料理です。山菜のほろ苦さと爽快な辛さは、相性抜群。季節限定の山の幸、是非味わってみてください。

平成24(2012)年4月掲載

こちらの記事もおすすめです

八木沢マタギ

 「マタギ」は北秋田市の根子(ねっこ)集落が発祥の地と言われています。八木沢集落を開拓したのも、約200年前、根子集落から山を越えて住みついた3人のマタギと言われており、根子マタギから分かれた八木沢マタギの存在が、...

歴史

地域の歴史

八木沢番楽

 八木沢番楽は、文化十年(1813年)、上小阿仁村の八木沢集落を開拓したと言われる村田徳助が、北秋田市の根子から八木沢に移り住んだ時に伝えたと言われています。  裏表12演目・計24演目が伝えられ、現在「露はらい」「鞍...

伝統行事・イベント

郷土芸能

八木沢の「かすべなます」

  秋田県の北秋田市や上小阿仁村では、大晦日や正月に「かすべなます」という郷土料理を食べる風習があります。「かすべ」とはガンギエイというエイのことで、上小阿仁村の八木沢集落では、お正月などに「かすべなます」を食べて...

郷土料理