9月6日(土曜日)、「あきた元気ムラ大交流会 2025 in だいせん」を開催しました!
大交流会は、秋田県内で地域づくりに取り組む皆さんが一堂に集まり、事例発表や試食・体験交流を通し、新たな活動のきっかけづくりの場となるように開催しています!

会場は、大仙市にある「仙北ふれあい文化センター」。12回目を迎える大交流会のキャッチフレーズは「元気ムラでつながる“志縁”の輪 花火のまちに、咲かせよう!」です。秋田県内から約250名の幅広い世代の方々が集まりました。ボリュームたっぷりの内容となったので3編に分けてリポートします!
会場は、大仙市にある「仙北ふれあい文化センター」。12回目を迎える大交流会のキャッチフレーズは「元気ムラでつながる“志縁”の輪 花火のまちに、咲かせよう!」です。秋田県内から約250名の幅広い世代の方々が集まりました。ボリュームたっぷりの内容となったので3編に分けてリポートします!
●開会アトラクション

開会は大曲農業高等学校の郷土芸能部による「手踊り」「民謡」の披露からスタート!


伝統の踊りを日々練習し、受け継いでいる郷土芸能部の皆さん。
「サキホコレ音頭」「正調生保内節(せいちょうおぼないぶし)」「長者の山」「秋田甚句」を披露してくれました。4曲とも、農業が盛んな仙北地方ゆかりの曲。若い世代による伝統の継承に、参加者の皆さんもじっくり見入っていました。
●開会あいさつ


主催の秋田県の谷副知事からは、「普段、地元で地域活動に励む皆さんも、他の地域の取り組みに触れる機会は少ないと思います。事例紹介や試食、体験などの交流を通じて、自分たちの地域に持ち帰って役立ててほしい」とあいさつ。
大仙市の老松市長は「県内から様々な活動をしている地域の皆さんが集まってくれました。お互いに学びあい、語り合うことで、新しい活動へのきっかけづくり、地域間のネットワーク形成につなげてもらえれば」と話していました。
では、さっそく、大交流会の事例発表の様子をご紹介します。
【事例紹介】大仙市南外地域「店舗を拠点とした中山間地での住民活動」
大仙市の旧南外村 外小友地区に位置する公設民営のミニスーパー「南外さいかい市」の事務局長、佐々木繁雄さんの発表です。
平成25年(2013年)に地区唯一のスーパーが閉店し、その後、個人医院も閉院するなど、佐々木さん曰く「高齢者に住みづらい地区になってしまった」。そんな中で、令和元年(2019年)、買い物支援を目的にオープンしたのが「南外さいかい市」です。
オープンして7年、店舗販売だけでなく、各集落への移動販売、健康サロンの開催、南外中学校や移住者との連携、市中心部の医療機関への無料送迎と、さまざまな活動を行ってきました。
オープンして7年、店舗販売だけでなく、各集落への移動販売、健康サロンの開催、南外中学校や移住者との連携、市中心部の医療機関への無料送迎と、さまざまな活動を行ってきました。
スタッフの高齢化や資金確保などの課題もあります。70代のメンバーがほとんどですが「意地をはらず楽しくやっている」「スタッフも働くことがやすらぎになっている」と佐々木さん。発表内容からは、高齢者に寄り添った南外さいかい市の風景が浮かんできますね。
南外さいかい市の活動は、大仙市南外さいかい市の活動(元気ムラサイト)からもご覧いただけます!
南外さいかい市の活動は、大仙市南外さいかい市の活動(元気ムラサイト)からもご覧いただけます!
【事例紹介】大仙市協和境地区における秋田大学地域連携ゼミの活動報告

秋田大学教育文化学部地域文化学科3年生の皆さんによる発表です。
【事例紹介】仙北市田沢地域 「たざわおたのしみバス」の運行を開始して

事例紹介のトリは「NPO法人ガンバってらよ田沢」の理事長、伊藤聡さん。
仙北市の北部に位置する田沢地域で、令和5年(2023年)から「たざわおたのしみバス」をNPO法人で運行しています。
市職員だった伊藤さんは、退職前から田沢地域の路線バス廃止の話を聞き、なんとかできないかと模索していたそうです。地域の同級生や田沢地域運営体「荷葉」などの団体に声掛けし、NPO法人を立ち上げ、病院、スーパーが集まる生保内地域と田沢地域間の運行を行っています。
伊藤さんは「初めてのことで手探り状態」「自分も相当の覚悟を持って取り組みました。この覚悟を地域の方に理解してもらい、評価してもらえれば、若い方にも引き継いでいってもらえるのでは」と、活動への思いを話してくれました。こうした気持ちを持った人同士が集まれば、小さなものから、大きな活動につながっていくように感じます。
市民の運転によるバス「たざわおたのしみバス」(秋田県南部市民活動サポートセンター)に「NPO法人ガンバってらよ田沢」の活動が紹介されているのでご覧ください!
秋田大学教育文化学部地域文化学科3年生の皆さんによる発表です。
秋田県では、令和6年度から「秋田大学地域連携ゼミ」と協働した取り組みを行っています。この取り組みは、大学生と地域の交流を通して新たな視点を取り入れ、地域の活性化に向けたサポート活動を行うものです。大学生が住民からヒアリングを行い、まち歩き調査やワークショップを通じながら、協和境地区の持つ可能性や課題などを掘り起こしてきました。
8月28日には住民発表会を開催し、ワークショップで話し合ってきた地域活性化案を報告しました。地域と関わって「住民の交流を深めながら、課題を自由に話し合える土台づくりが必要」という点が見えてきたそうです。
「この活動が、住民一人ひとりが関わって話し合える地域づくりのきっかけになれば」「自分たちも外からの視点を活かしながら協力していきたい」と締めくくっていました。
協和境地区での活動は、大仙市協和境地区での秋田大学地域連携ゼミの取り組み (元気ムラサイト)でも紹介しているのでご覧ください!
8月28日には住民発表会を開催し、ワークショップで話し合ってきた地域活性化案を報告しました。地域と関わって「住民の交流を深めながら、課題を自由に話し合える土台づくりが必要」という点が見えてきたそうです。
「この活動が、住民一人ひとりが関わって話し合える地域づくりのきっかけになれば」「自分たちも外からの視点を活かしながら協力していきたい」と締めくくっていました。
協和境地区での活動は、大仙市協和境地区での秋田大学地域連携ゼミの取り組み (元気ムラサイト)でも紹介しているのでご覧ください!
【事例紹介】仙北市田沢地域 「たざわおたのしみバス」の運行を開始して
事例紹介のトリは「NPO法人ガンバってらよ田沢」の理事長、伊藤聡さん。
仙北市の北部に位置する田沢地域で、令和5年(2023年)から「たざわおたのしみバス」をNPO法人で運行しています。
市職員だった伊藤さんは、退職前から田沢地域の路線バス廃止の話を聞き、なんとかできないかと模索していたそうです。地域の同級生や田沢地域運営体「荷葉」などの団体に声掛けし、NPO法人を立ち上げ、病院、スーパーが集まる生保内地域と田沢地域間の運行を行っています。
伊藤さんは「初めてのことで手探り状態」「自分も相当の覚悟を持って取り組みました。この覚悟を地域の方に理解してもらい、評価してもらえれば、若い方にも引き継いでいってもらえるのでは」と、活動への思いを話してくれました。こうした気持ちを持った人同士が集まれば、小さなものから、大きな活動につながっていくように感じます。
市民の運転によるバス「たざわおたのしみバス」(秋田県南部市民活動サポートセンター)に「NPO法人ガンバってらよ田沢」の活動が紹介されているのでご覧ください!


3つの事例紹介からは、人口減少や高齢化により、地域でできないことが増えていく中でも、住民の皆さんが地域課題や気持ちを共有することで、新しい活動の一歩を踏み出せるように感じます。
会場の参加者からも「地域で楽しく生きる。住民の意識を高めることだと思い、参考になった」「どれも大変な取り組みだったと思うけど、地域のため、人のため、がんばっているんだと感じた」と、3地域の取り組みに聞き入っていました。
会場の参加者からも「地域で楽しく生きる。住民の意識を高めることだと思い、参考になった」「どれも大変な取り組みだったと思うけど、地域のため、人のため、がんばっているんだと感じた」と、3地域の取り組みに聞き入っていました。
続いて【あきた元気ムラ大交流会 2025 in だいせん 】リポートpart2では、試食・体験交流会の様子をたっぷりお伝えします!