秋田県内の様々な地域が集まって交流する「あきた元気ムラ大交流会」。
今年は、にかほ市を会場に9月4日の開催を目指して準備を進めてきましたが
新型コロナウイルスの感染症拡大防止のため、中止となりました。

中止は大変残念ですが、大交流会で紹介する予定だった
『元気ムラの「ハレの日」の料理』をシリーズでご紹介していきます!


●「ハレの日」の料理

豊作祈願、年中行事、農事など、節目である「ハレの日」に
ふるまわれる「米」を主な材料とした「巻き料理」。

県内各地に伝承されてきたふるさとの味ですが、
生活スタイルの変化により、作る機会も減ってきました。

「ハレの日」の料理を通じて、料理の継承や地域間交流の
きっかけになればと、4つの地域を取材してきました!
第一弾は、五城目町・浅見内集落の「煎りかまぶく」です♪

●米粉のお菓子「かまぶく」
  

秋田県の北部や、五城目町、三種町などに伝わる米粉のお菓子「かまぶく」。
見た目が「かまぼこ」に似ているため、
訛って「かまぶく」と呼ばれるようになったともいわれます。

浅見内集落では子どもの日や祝い事、仏事の際に、
羊羹、寒天などと一緒に手土産として渡していました。
「かまぶく」に、ひと手間加えた「煎りかまぶく」が、今も浅見内で作られています。

●浅見内集落で「煎りかまぶく」づくり

猛暑が続く8月上旬、浅見内の工藤イツ子さん(写真:右)が、
みせっこあさみないのお母さんたちと「煎りかまぶく」を作ってくれました。

●2時間かけて「煎り粉」をつくる

最も大事なポイントは「煎り粉(煎った餅米の粉末)」を使うこと。
生の餅米を煎る作業は、とても手間がかかります。
工藤さんも専用の厚手のフライパンで2時間(!?)かけ、
一升分の餅米を煎ってきてくれました。

工藤さんも「煎るのがとても難儀」と話しますが、
しっかり煎らないと生っぽさが残って美味しくなく、仕上がりもうまく巻けません。
この作業によって、風味ある「煎りかまぶく」ができるそうです。

作り方はとてもシンプル!
煎り粉に砂糖をまぜ、熱湯を加えて、こねていきます。

「でっちらね~」「でっちりすぎ?」と話す皆さん。
「でっちる」とは「こねる」のニュアンスだそうです(^^)

  

でっちって生地をのばすと1枚完成しました。

 

もう1枚作ります!
こちらは、色づけに抹茶を混ぜました。
この他にも、ごま、こはぜなどを使うと見た目が華やかになるそうです♪

 
 

2枚の生地を重ねて巻き、さらに「巻きす」でかたどれば、
「煎りかまぶく」の完成!

見た目は「かまぼこ」そのもの♪
煎り粉を使うことで、全体的に色が茶色っぽくなりますが、
香ばしい風味があり、もちもちとした食感で食べ応えがあります。
程よい甘さで、お茶請けとして食べると贅沢な気分を味わえそうですね。

 

ちなみに、形を整えるために、端っこを切り落とすのですが、
余った切れ端を混ぜ合わせて、こねると……

こんな模様に♪ お花みたいでキレイですね(^^)
浅見内の皆さんも「これはこれで、いいよね♪」と話していました。

工藤さんは、母親やお姑さん、職場の人から作り方を習ったそうです。
浅見内に暮らす人によって、家々に伝えられてきたんですね。
今も特別なお菓子なんだと感じました(^^)

五城目町浅見内集落の「煎りかまぶく」、いかがでしたか?
次回は、能代市の「ごま巻き」と「麦巻き」です!
お楽しみに♪
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●関連リンク
元気ムラの「ハレの日」料理(1)~五城目町浅見内集落の「煎りかまぶく」~
元気ムラの「ハレの日」料理(2)~能代市の料理名人茂子さんの「ごま巻き」と「麦巻き」~
元気ムラの「ハレの日」料理(3)~横手市保呂羽地域の「三杯みそ」~
元気ムラの「ハレの日」料理(4)~仙北市田沢地域の「ゆべし」~
元気ムラの「ハレの日」料理(5)~仙北市田沢地域の「けいらん」~
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