「上新城音頭」の唄は、昭和38(1963)年に生まれました。くしくも東京オリンピックの「東京五輪音頭」が日本中で歌われていた時期です。翌39(1964)年に振り付けが完成し、小学校の運動会や体育会で地域の婦人会の皆さんや生徒の父兄の方々も一緒になって、大きな輪をつくるように踊られてきました。
 
  60年間愛され続けてきた上新城音頭は、地域内では人々が集い楽しむ唄と踊りであり、〝ふるさと先生〟と称される地域の女性たちが、小学校の学習の場で長く子どもたちに踊りを指導してきました。
 
 令和4(2022)年度に、地区振興会が中心となり郷土の伝承文化を大切な記録として遺そうと、上新城音頭の唄と踊り、誕生のエピソードを記録としてまとめました。上新城地区全戸に配布され、図書館等の公的施設にも寄贈されました。地域に暮らす若い世代の共感をもとに、老若男女が集う、持続可能で幸せな地域社会をつくることが地域振興の目的となり、上新城音頭で住民の気持ちがつながる、そのきっかけづくりになればと取り組んだ活動です。

令和6(2024)年10月掲載


参考文献
秋田市上新城地区振興会/編 『上新城音頭エピソード』

記事執筆協力
秋田市農山村活性化センター「さとぴあ」


【関連リンク】
秋田市上新城地域で「ふるさと応援まつり」が開催されました♪ ~元気ムラブログ初登場~(2024年10月掲載)

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