スーパーに並ぶシイタケは、効率的、安価であることから、おがくずなどを使った「菌床」での栽培がメインになっています。
ここ、秋田市の鵜養(うやしない)地域では、住民である石塚満さんが「原木しいたけ」を35年以上前から栽培し続けてきました。
後継者を探していたところ、同じ秋田市内中央部在住の田村夫妻が、縁あってこの「原木しいたけ」栽培を石塚さんから継承することとなり、新たに、シイタケ栽培だけではなく、収穫体験などもできる『うやしない農園』を始めました。
ところで、「原木」、つまり木から直接生えるシイタケは、一味も二味も違います。肉厚な歯ごたえ、香りも強い「本物」のシイタケです。
お肉のような食感と、シイタケ独特の良い香りが特徴の原木シイタケ。その秘密はやはり「原木」です。岩見三内地域の山々から切り出された木を使用し、植菌の後約一年、菌が木にいきわたってから、水の中に沈めて取り出し、適温に置くことで、ようやく生えてくるのが原木シイタケです。この膨大な手間暇がかかっているからこそ、シイタケ本来の食感と味を楽しむことができるのです。
シイタケの旬は、5月と10月です。量もたくさん取れ、味も良くなるそうです。
うやしない農園のシイタケは7箇所の販売所に出荷されています。興味がある方は、ぜひ、下記の販売所にてお求めになってください。
なお、現在、下記の販売所にて田村さん夫妻の原木しいたけが販売されています。
・JA秋田なまはげ直売センター「いぶきの里」
令和6(2024)年5月掲載
【関連リンク】産地直送ブログ
→ 秋田市鵜養(うやしない)地域で「原木しいたけ」栽培を継承した田村さん夫妻~石塚満さんからの継承~(2024年4月掲載)
→ 秋田市鵜養地域で「原木しいたけ」栽培を続ける石塚満さん~後継者を求め日々奔走~(2022年11月掲載)
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