秋田市鵜養(うやしない)地域にある岩見神社の創立は、大同2年(807年)までさかのぼります。
伝承では、大同2年、平安時代の武官として知られる坂上田村麻呂は、当時の三大妖怪と恐れられた大獄丸(おおたけまる)の討伐の際に村を訪れました。そして、戦勝祈願のため山の上で薬師如来を参拝し、その後、見事に大獄丸を倒すことに成功しました。田村麻呂が参拝したとされる山に社を建て、薬師如来を祀ったのが始まりとなっています。
岩見神社の拝殿の四隅では、それぞれ表情や体勢が違う力士像が屋根を支えており、参道には「太平山碑」などの石碑が並んでいます。
この岩見神社で毎年4月に行われる祭典は伝統を強く受け継いでいます。
お祭り当日の朝、会館では薪を使い大釜に湯が沸かされ、藁束を使って神職がかき回します。そうすると、沸騰したお湯の形が「湯花」と呼ばれる形となり、藁に導かれて中央に立ち上ってきます。それを藁でいただき、神前に供えたり、藁に移した湯花そのものに感謝したりします。
湯立の神事は、河辺地域では行われている所も多いそうですが、県内全体でみるとなかなか見られなくなった行事で、人が生きていくために必要な「火」「水」に行事を通して感謝する神事です。
こうして遥か昔からしっかりと守られてきた伝統が鵜養地域には息づいています。
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