仙北市の田沢地域で活動するNPOたざわ村は、平成15(2003)年度の旧田沢小学校と中学校の閉校に危機感を感じた住民により平成18(2006)年9月に設立されました。運動会、歳末たすけあい演芸会や村民文化祭の運営に携わるなど、田沢の行事に欠かせない任意団体です。
田沢地域が位置する旧田沢湖町は、平成17(2005)年に、角館町、西木村と合併し仙北市となりました。仙北市の中で広い面積を誇る田沢地域ですが、市の端にある小さな集落ということもあり「このままでは見捨てられてしまうのではないか」と住民は不安を抱いていたといいます。小中学校が閉校したことで子供の数も減り、住民の危機感はさらに強まっていました。
そんな中、田沢地域に残されていたのが田沢幼稚園です。「これだけは無くさないようにしよう」と、子供たちの親の会、老人クラブ、婦人会、消防団、田沢財産区など、当時から活動していた団体に「みんなで幼稚園のサポーターをやろう」と声をかけ、集まった住民により任意団体「NPOたざわ村」は誕生しました。幼稚園のプール清掃、地域の除雪ボランティアなど、幼稚園から地域全体の活動へと広がっていきます。(※田沢幼稚園は閉園しました)
NPOたざわ村は「自分たちがやれることは自分たちでやろう」という草の根の自治を目指しています。平成22(2010)年に設立された田沢地域運営体「荷葉」は、NPOたざわ村のメンバーが核となり組織づくりが進められ、仙北市の地域運営体構想のモデルケースになったと言われます。NPOたざわ村が、仙北市の地域運営体の第一号として活躍する荷葉の下地を作ったといえるでしょう。
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