古くから、秋田県内各地では、疫病などの悪いものが地域に入らないよう、道祖神(鹿島様、鍾馗様、ニンギョ様などと呼ばれる)を設置する集落が見られますが、その形や大きさは地域によって様々です。
 横手市狙半内(さるはんない)地域の上畑集落の鹿島様は、大きな石に注連縄をとりつけたものです。田植えが終わり、農作業が一段落した頃、住民の男性たちにより、鹿島様の注連縄を交換する作業が行われます。
 上畑集落の鹿島様は「女性しか拝めない」というのが特徴で、その理由はわかっていません。昔からの風習だと言われています。お盆のお墓参りの頃になると、女性たちのみが鹿島様を拝む光景を見ることができます。
平成24(2012)年5月掲載
令和4(2022)年12月更新

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